スポンサードリンク

サクラ ベランダの育て方

  • 投稿日:
  • by flower777
  • カテゴリ:

sakura002.jpg
株が大きくなるサクラも、ベランダで育てることができます


サクラは、本来は株が大きくなる樹木です。
地植えで育てれば、背も高くなりますし、枝も横に広く伸びます。

ベランダで育てるのであれば、スペースは地植えよりも限られますね。
根を広げられる空間が狭いので、鉢などの容器に植えて育てる必要があります。

基本的には鉢植えでサクラを育てるのと同じ要領で、問題ありません。
ベランダで育てる時ならではの、注意したいポイントをご紹介します。


[サクラ ベランダの育て方]


■強風対策

1階にあるベランダで育てるのであれば、あまり影響はありませんが、
2階、3階と高層階になるにつれ、ベランダには強い風が吹きやすくなります。

低層階であっても、狭い道を挟んですぐ近くに、
ビルなどの建物が建っていれば、強いビル風が吹くこともあります。

サクラが特別風に弱い木というわけではありません。
強風によって、サクラを植えている鉢ごと倒れる可能性があります。

サクラは一方向だけでなく、前後左右に枝が伸びます。
鉢ごと倒れると、せっかく伸びて花を咲かせる準備をしている枝が折れてしまいます。

サクラは傷口や切り口から雑菌が入ると、そこから枯れこんでしまうことがあります。
また、倒れた拍子に鉢土がこぼれてしまうと、根が露出して傷むこともあります。 

もちろん、強風で葉がちぎれたり、枝が折れることもあるため、
できるだけ強い風が避けられる場所に置くのがポイントです。

多少の風が吹いても鉢が倒れないよう、軽いプラスチック製の鉢ではなく、
素焼き鉢など重い容器を使って植え付けるのがお勧めです。

移動が必要なため、できるだけ鉢を軽くしておきたい場合は、
鉢の周りを背の低い植物を植えた鉢植えで固めると、足元がぐらつきにくくなります。

幹がしっかりとしてくるまでは、風に吹かれても、
煽られてぐらつかないよう、支柱を立てておくと安心です。


Verandah (1).jpg
ベランダは、害虫が少なく風通しが良いことが多いので植物が元気に育ちます


■水切れと過湿に注意

ベランダには、屋根のあるタイプと、屋根のないタイプ、開閉式があります。

屋根のあるタイプでは、雨が降りこむことが少なく、
雨が降っても鉢土が濡れることがほとんどないこともあるでしょう。

反対に屋根のないタイプのベランダでは、軒下などに置いていない限り、
雨が降れば雨水がかかるため、鉢土が湿ります。

育てる上では、基本的にはどちらでも問題はありません。
ただし、どちらも注意しておくことがあります。

屋根のあるタイプで雨がほとんどかからない場所の場合、
水やり以外で水分を得ることができないため、水切れを起こすことがあります。

特に春から暑くなってくるまでの間は、葉も茂り気温も高くなるので、
鉢土の状態をこまめにチェックするようにしましょう。

落葉している冬の間は、気温も低くあまり根も動いていませんので、
頻繁に水を与える必要はありません。

土の表面が乾いたなと感じてから、数日経ってから水を与えるようにしましょう。

屋根がないタイプのベランダで、
雨が当たる場所に置いている場合は、過湿に注意します。

雨を考慮せずに毎日水を与えていると、
土が常に湿った状態になるため、根腐れを起こしやすくなります。

一年を通して土の状態を見ておき、土が乾いているようなら水を与えるようにします。


sakura003.jpg
日当たりと水やりに注意します


■日当たりを確保する

方角や、屋根の有無によって、日当たりが悪いことがあります。

サクラはできるだけ日当たりの良い場所で育てた方が、
病害虫にも強くなりますし、株がしっかりと育ちます。 

ベランダだと、不透明な壁に囲われていることもあるため、
ある程度高い場所に置かないと、直射日光が当たりにくい場合があります。

サクラを育てるベランダを一度一日かけて観察し、
どの時間帯にどこの高さが一番日当たりが良いかを確認しておきましょう。

短い時間で日当たりが移動する場合は、
できればその時間帯ごとに鉢ごと移動させるのが理想ですが難しいでしょう。

最小限、西日にはあまり当てないようにしましょう。


■剪定後の保護

どの環境で育てる場合でも、
サクラを育てる時のポイントの一つに、剪定後の保護があります。

サクラの枝は組織が柔らかく、剪定後の切り口から雑菌が入りやすかったり、
雨が溜まるとそこから腐ってしまうこともあります。

雨の当たらないベランダでも、剪定後の保護が不要なわけではありません。
細い枝は癒合剤を塗らなくても大丈夫ですが、
太い枝を切った後は、必ず癒合剤などを塗って保護しておくようにします。

また剪定する時の切り口は、水が溜まらないよう、
水平ではなく切り口が斜めになるように切ると良いです。


sakura001.jpg
ヒヨドリ、メジロが来ることも多いです


■照り返しを防ぐ

ベランダの床はコンクリートなどの素材でできていることが多く、
夏場は照り返しで相当暑くなることがあります。

暑い床に直接鉢植えのサクラを置いていると、鉢の中の温度が上がり、
蒸れや根腐れを起こすことがあります。

床の上にスノコなどを敷き、その上に鉢を乗せるようにすると、
床との間に空気が通る道ができるので、高温になるのを防ぐことができます。 

■参考
・サクラの育て方|品種と植え場所をよく選びます
・サクラを小さく育てるコツ
・シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培
・シダレザクラの剪定 図解
・サクラ育て方 12ヶ月
・サクラ 花が咲かない
・ヤマザクラ 育て方のコツ
・啓翁桜の育て方
・サクラ 盆栽の育て方
・サクラ 肥料は?