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サクラ 盆栽の育て方

  • 投稿日:
  • by flower777
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サクラの盆栽は季節感があり素敵です


サクラは庭木としても、鉢植えとしても人気の高い花木ですが、
盆栽のサクラも古くから人気があります。

本来、大きくなるはずのサクラを小さく仕立てるわけですから、
通常とは少し違う管理方法になる部分があります。 


[サクラ 盆栽の育て方]


■品種選び

日常でよく見かける街路樹などにされているサクラは、
何メートルにも育って、とても大きいですよね。

盆栽に仕立てるためには、そんなに大きく育てることはできません。
そのため、まずは盆栽に向いている品種を選ぶことが大切です。

一才桜、旭山桜、マメザクラ(富士桜や箱根桜とも呼ばれています)などが、
コンパクトに育つのでおすすめです。

どれを選べば良いか分からない時は、
専門店などで、すでに盆栽に仕立ててあるサクラを購入すると良いでしょう。

まだ盆栽作りに慣れていない時期に、苗の植え付け作業をする必要がなく、
水やりや追肥などの基本の管理をするだけで、1年は楽しむことができます。

また、開花直前の時期に購入すれば、最初から花を楽しむことができます。


■置き場所

一年を通して、日当たりと風通しの良い場所に置くようにします。
サクラは耐暑性も耐寒性もありますが、
盆栽のように小さな鉢植えの状態だと、外の影響を受けやすくなります。

夏はなるべく、鉢に直接日が当たらないようにしておくのがお勧めです。
特に午後からの日差しは強くなるので要注意です。

夕方の西日は、日差しがさらに強くなるため、当てないようにしましょう。

冬は鉢に光が当たる分には問題ありませんが、
今度は鉢の中が凍らないように注意します。

冷たい風が吹き付けると、さらに鉢の中が冷えてしまい、
土が凍ったり、根が傷んだりする原因になります。

基本的には戸外での管理が、サクラにとっては環境が良いのですが、
花の時期だけ室内で楽しみたい場合もあるでしょう。

花の時期だけ室内に入れる場合は、開花直前か、開花が始まったら室内に入れ、
花が終わったら戸外に出すようにします。 


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一才桜、旭山桜 C)遊恵盆栽 楽天市場店


■水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまで与えるのが基本です。
夏は気温が高い上に、葉も茂っているため、
水の吸い上げが強くなり、土が乾きやすくなります。

株元や鉢に日が当たると、さらに土が乾燥しやすくなり、
土が高温になってしまうこともあるので気をつけます。

特に夏は花芽の形成時期でもあるため、水切れは禁物です。
だからといって、鉢皿に水を溜めておくと、
過湿になったり、水温が上がり湯につかっている状態になることもあります。

鉢皿を敷いている場合は、水やりの後に必ず鉢皿の水は捨てるようにします。

冬の間は、あまり生育をしませんが、
土の容量が小さく、空気が乾燥しているため、意外と土が乾きます。

土が湿っている間は、無理に水を与える必要はありませんが、
土が乾いているようであれば、水を与えましょう。

水を与える時は、午前中に与えるのがお勧めです。
午後以降に水を与えると、土の中の水分量が多くなり、
夜間に冷え込んで凍ってしまうことがあります。


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花芽がついたところ


■追肥

4月~10月の間に、1ヶ月に1回くらいのペースで、緩効性の肥料を与えます。 
肥料を与える時は、前回与えたものが固形で残っていたら、

それを取り除いてから新しい肥料を置くようにします。
梅雨~夏の気温の高い間は、追肥の必要はありません。


■剪定

11月~2月に、整枝するための剪定を行います。
小さく仕立てているものは、あまり枝が多く発生していない場合もありますが、
枝が混んでいるようであれば、根本から切るようにします。

サクラは春から伸びた新梢に、夏の間花芽を作ります。
そのまま冬を越し、次の春に開花するサイクルです。

そのため、冬の剪定で枝を切り詰めると、花芽を落とすことになります。
落葉すると芽が確認しやすくなるので、
芽を見ながら不要な枝のみを切るようにしましょう。

また、長く伸びた若い枝には花があまりつきません。
この場合は、花が終わった後に切り詰めることで、
枝の長さを調整することができます。

また、枝元に不定芽と呼ばれる芽が発生することがあります。
この芽をそのまま放置してしまうと、勢いよく伸びてしまい、
同じ根本から出ている古い方の枝を枯らしてしまう原因となります。

さらに、サクラの場合は勢いよく長く伸びた枝には花芽がつきにくいので、
伸びてきているのを見つけたら、摘み取るようにしましょう。

◎切り口の処理
サクラは切り口が濡れて乾かないと病気にかかったり、
そこから枯れこんでしまうことがあります。

盆栽の場合は、大木のように太い枝を切ることはほとんどありませんが、
切り口の処理はするようにします。
癒合剤や木工ボンドを塗っておくと、切り口に水が入るのを防ぐことができます。


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毎年、忘れずに咲いてくれます


■植え替え

鉢が小さいので、1年~2年おきに植え替えが必要になります。
サクラは根の生育が旺盛なので、植え替えを怠ると、
すぐに根がいっぱいになり、生育不良になってしまいます。

3月と花が終わった直後と、落葉した後の11月が植え替えの適期です。

■参考
・サクラの育て方|品種と植え場所をよく選びます
・サクラを小さく育てるコツ
・シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培
・シダレザクラの剪定 図解
・サクラ育て方 12ヶ月
・サクラ 花が咲かない
・ヤマザクラ 育て方のコツ
・啓翁桜の育て方