シダレザクラは普通のサクラと栽培環境は同じです
シダレザクラ(しだれ桜)も、普通のサクラも、育て方はほとんど同じです。
育てる環境、植え付ける鉢の大きさや使う用土、
水やりと追肥の頻度などは、
普通のサクラを育てるのと同じように管理します。
>>シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培
■シダレザクラの剪定
・樹形の作り方と剪定方法
ただし、普通のサクラと、樹形の作り方と剪定方法だけは、少し異なります。
剪定の時期は落葉期である12月~2月の間というのは同じです。
シダレザクラは普通のサクラと違い、
本来横に伸びるはずの枝が下垂してきます。
そのため、まだ苗が小さいうちはすぐに枝が地面につくようになってしまい、
そこから病気にかかったりすることがあります。
中心を1本に決めたほうが樹形が作りやすいです
シダレザクラの場合は、中心の主幹を先に延ばし、
目標とする高さまで伸びたら芯止めをします。
その後、頂点から伸びる枝も、
徐々に伸ばしていき、花をつけさせます。
まずは株の中心である主幹を伸ばすことが第一の目標で、
その後に枝の調整をしていきますので、
希望の株姿を楽しむまでに少し時間がかかりますが面白いです。
シダレザクラの基本の仕立て方
・支柱立てと誘引
苗を植え付けた後、4mほどの支柱を立てて幹を誘引します。
幹を希望の高さになるまで育てている間、
幹の途中から伸びてくる細い枝や、
株元から伸びてくるヒコバエと呼ばれる枝を見つけたら、
その都度切るようにします。
これらの枝は余分な養分を使うため、株自体が弱る原因になります。
・芯止め
希望の高さまで育ったら、中心となる主幹を切り、芯止めをします。
その後は脇から出る枝を伸ばして傘状になるように育てます。
サクラは基本的に強剪定をせず、放任して伸ばても問題はないです。
不要な枝が出てきた場合は切るようにします。
・剪定して良い枝
シダレザクラの場合、上の方に枝があり、
さらに下にもしだれた枝があると、
見映えが悪くなることがあります。
また、幹の下方から伸びる枝は地面につきやすくなりますが、
枝先を切らず、根元から切るようにします。
これは「しだれも」の剪定のポイントです。
枝先を切らないように、切り揃えないようにします
1か所から何本も枝が伸びている部分も、
後にお互いが干渉しあって生育の妨げになるため、
1本に絞ってまず内側の枝も切ってしまいます。
・切り口の殺菌
細い枝を切る分には問題ありませんが、
少し太い枝を切った後は、
切り口から雑菌が入って病気にかかることがあります。
切口に必ず保護剤を塗るようにし、
雑菌が入らないようにしておきましょう。