エニシダの花
エニシダの実
科名:マメ科
形態:落葉低木
英名:common bloom
学名:Cytisus scoparius
原産:ヨーロッパ
開花:4月中旬~5月中旬
「エニシダ」という名前の由来は
古い学名のゲニスタ(Genista)からという説と
オランダでの呼び名「エニスタ」がなまった説があります。
日本には江戸時代に入ってきたとされ、
葉の付け根に枝を覆うように蝶のように
鮮やかな黄色の花が咲きます。
最近では黄色以外の色も楽しめるようになってきました。
・品種
エニシダ、シロエニシダ、シロバナエニシダ、
ホオベニエニシダ、シロバナセッカ、
矮性のヒメエニシダの品種があります。
■エニシダの育て方 栽培方法
・苗選び
庭に植える場合は移植を嫌うので、
ポット苗のものを入手する方が無難です。
近縁種が多いので品種名がはっきりと
わかる物を選びます。
・植え付け
エニシダの植え付けは、春と秋のお彼岸前後が適しています。
日当たりと水はけのよい場所ならやせた土地でも栽培は可能です。
ただし根が荒いので、日陰や湿地は適していません。
植え穴には堆肥や腐葉土を多く入れ水はけをよくし、
少し高植えにした後、支柱を立てて固定します。
・剪定
エニシダの花が終わった5月下旬~6月中旬をめどに
花芽ができる前にすぐ剪定を行います。
若い木のうちはほっておいてもよく枝を出し、
花もよく咲くので自然樹形に仕立てでかまいません。
年数が経った場合は、込み入った部分の細い枝、
不要な枝などをつけ根から整理して切り落とし、
日当たりと風通しをよくして環境を整えます。
・増やし方
エニシダは実生と挿し木で増やします。
タネは10月ぐらいに採取しておき、
翌年2月下旬~3月上旬にまきます。
挿し木は春挿しの3月中旬~4月上旬は前年の枝、
夏挿しの7月中旬~8月上旬は今年の枝を使用します。
・施肥
特別に肥料を与える必要はありません。
・病虫害
シロモンバ病、テッポウムシに注意します。
育て方のポイント!
・成木の移植が難しいので、植える場所はよく考えます。
・根が荒く風に倒れやすいので、強風が吹く場所は避けます。
・豆鞘(実)は木の栄養が取られる原因なので、こまめに取ります。