マンサクとウメの花
科名:マンサク科
形態:落葉中高木
英名:Japanese witch hazel
学名:Hamamelis japonica
原産:日本
開花:1月~3月
「マンサク」と呼ばれている名前の由来は
早春に花が咲くので「まず咲く」「まんずさく」が
東北地方で訛ったものという説があります。
ままた、黄金色の花を枝いっぱいに咲かせた姿を
豊年満作と縁起をかついだ説もあります。
花弁は黄色で、長さ1.5cmぐらいの
細長いひも状の形が特徴的です。
秋には実がはじけ、大きい種子が2個ずつ飛び出します。
・品種
日本自生種のマンサクをはじめ、中国原産のシナマンサク、
花弁のつけ根が赤みを帯びたニシキマンサク、
マンサクとシナマンサクの雑種でアメリカで作出された、
インテルメディアなど多くの園芸品種があります。
マンサクの花のアップ
■マンサクの育て方 栽培方法
・苗選び
マンサクは接ぎ木苗がほとんどで、
トキワマンサクは挿し木苗です。
インターメディア系は品種が多彩なので
好みの花が咲いている苗を選ぶと間違いがありません。
・植え付け
厳寒期を除いた11月下旬~12月、2月~3月に
日当たり、水はけのよい場所に植えます。
水はけのよすぎる場所では腐葉土や堆肥を増やし、
植えつけ後、支柱を立てて高植えにします。
・剪定
12月~1月に古い枝やつぼみがない不要な枝を
つけ根から切り落とし、新しい枝を伸ばすようにします。
花芽は充実した短い枝の葉腋に作られるので、
重なった枝、長く伸びすぎた枝は切り落とします。
自然樹形を楽しむ場合は、樹高を高くし、
枝は2本~3本選び透かし剪定をします。
・増やし方
接ぎ木と実生で増やすことが可能です。
接ぎ木の適期は3月下旬ごろ、
イスノキを台木に使って切り接ぎをします。
実生は11月ごろ果実を採取し、紙袋などに入れ、
風通しの良い場所に置きます。
果実がはじけたらタネを取り出し、2月下旬~3月上旬にまきます。
・施肥
1月~2月、花後の4月、8月下旬に
油かすと骨粉を同じまぜ、3握りほど与えるか
粒状化成肥料をばらまきます。
・病虫害
根元にテッポウムシが発生する場合があるので、
見つけ次第駆除します。
育て方のポイント!
・元気に育っていれば、肥料は必要ありません。
・広い場所に単独で植えると、見栄えがする花木です。
・西日が当たりすぎる場所は乾燥しすぎて、適していません。