ハギのある風景
ハギも近寄って見ると趣が違う
科名:マメ科
形態:落葉低木
英名:Bush clover
学名:Lespedeza
原産:日本
開花:7月~9月
「ハギ」と呼ばれている名前の由来は、
株から多くの芽を出す様子より、
「生え芽(はえき)」から変化した説があります。
秋の七草のひとつで、万葉集のころから、
歌に詠まれるほど日本人にはなじみが深い花木です。
・品種
ミヤギノハギが一番多く見かける種類で、
別名センダイハギとも呼ばれています。
ヤマハギ、マルバハギ、ケハギなどの野生種や、
園芸品種の総称としてハギと呼ばれています。
■ハギの育て方 栽培方法
・苗選び
耐寒性があり丈夫で育てやすい性質ですが、
ほとんどが紅花系の中で、白花系もあります。
育てたい品種を決めてから苗を選びます。
・植え付け
落葉している冬、ただし厳寒期を除く2月までに
日当たり、水はけのよい場所に植えます。
芽が出る時期は早く、遅れると傷んでくるので注意します。
堆肥を混ぜ込み、やや深植えにし
水はけを良くするために土を山高に盛り上げて植え付けます。
・剪定
落葉してから新梢が出る前の2月ごろに樹形をつくります
株元から10~30cmのぐらいの長さにすべての枝を切り戻します。
ハギは古い枝には花がつきません。
株を小さくまとめたり、長すぎた枝を整理する時は、
花芽が出る前の6月ぐらいまでに済ませます。
・増やし方
株分けと挿し木で増やすことが可能です。
株分けは葉が落ちた2月ごろに、スコップで株を真上から縦に
割るような感覚で分けます。
根が浅く広く広がるので、深く掘ると根を傷めません。
挿し木は6月中旬~7月中旬、枝を10cmぐらいに切り、
充分に水を吸い上げた後、枝の下半分が土に埋まるように挿します。
・施肥
植え付ける冬と9月の2回、油かすに骨粉を3割ほどまぜ、
2握りほど与えます。
株を小さくまとめたい時は肥料は必要ありません。
・病虫害
春先のアブラムシには注意します。
育て方のポイント!
・マメ科で根瘤菌を持っているので、やせ地でも栽培可能です。
・日当たりが悪いと花つきが極端に悪くなります。
・生育期に水切れさせてしまうと葉が枯れ込むので注意します。