ニシキギの花
ニシキギの紅葉も美しい
科名:ニシキギ科
形態:落葉低木
英名:Spindle
学名:Euonymus alatus
原産:日本など
開花:4月~5月
「ニシキギ」と呼ばれている名前の由来は
紅葉した美しい様子を「錦」にたとえて
「錦木」(にしきぎ)と呼ばれている説があります。
カエデ、スズランノキと並ぶ世界三大紅葉樹のひとつです。
花は白、緑色または黄色く小さいのであまり目立ちませんが、
若い枝でコルク状の2~4枚の翼(ヨク)が伸びるのが、
他の樹木との大きな違いになります。
・品種
ニシキギの品種にはコマユミをはじめ、
コマユミの葉の裏に細い毛が生えたケコマユミ、
葉に毛が生え、枝に翼があるケニシキギがあります。
変種には小さい葉がつくコバマユミがあります。
■ニシキギの育て方 栽培方法
・苗選び
ニシキギの実の付き方には大変個体差が出てくるので、
できれば実付きの状態を確認してから苗木を選ぶようにします。
・植え付け
12月~3月上旬に日当たり、水はけのよい肥沃な場所に植えます。
しかし寒冷地での厳寒期は出来れば避けた方がよいです。
大きめの植え穴を掘り、堆肥や腐葉土を土に混ぜ込んでおき、
根鉢をくずさないよう、水はけを良くするために山高に土を盛り、
植え付けた後、支柱を立てます。
・剪定
放っておいても自然樹形でまとまるので、
透かし剪定、間引き剪定が中心になります。
12月~2月にヒコバエや込みあった部分の不要な枝、
間延びした枝や枯れた枝を整理します。
枝を中途半端な場所で切るとそこからたくさんの芽が出るので、
必ず枝が分かれている部分から切り落とします。
・増やし方
挿し木、実生でふやすことが可能です。
挿し木は2月中旬~3月中旬ごろ、前年に伸びた枝を
15cmぐらいに切り、枝の半分を用土に挿します。
実生は秋になった果実を土の中に埋めておき、
春になったら取りだすと果肉は腐っているのでタネだけを取り出し、
3月ごろにまくようにします。
・施肥
肥料はやせ地でなければあまりたくさん必要としません。
樹勢が弱い時だけ2月ごろに油かすと骨粉を同じ量混ぜ、
株元に2握りほど施せば大丈夫です。
逆に多く与えすぎると間延びした枝が出やすく、
窒素分が多いと紅葉を楽しめなくなるので注意します。
・病害虫
カイガラムシ、ハマキムシ、アブラムシ、テッポウムシや
うどんこ病にかかる場合があるので、定期的に薬をまきます。
落葉時期に石灰硫黄合剤をまくのも効果があります。
育て方のポイント!
・十分な日当たりが必要ですが、西日が当たる乾燥する場所は避けます。
・剪定は出来るだけ必要最低限にし、自然樹形を楽しみます。
・乾燥が苦手なので極端に土が乾かないよう、株元に腐葉土などを敷きます。