アジアンタム、繊細な葉が揺れるのが素敵
アジアンタム(Adiantum)は針金のような細い茎に、
小さく薄い緑の葉が沢山揺れ、
見るからに涼しげなムードを感じさせてくれます。
アジアとアメリカの熱帯から温帯にかけて自生し、
日本にもいくつか自生種があります。
観葉植物として人気が高いのは、
細かい葉が沢山つくラディアヌムとその園芸品種で、
「フリッツルーシー」は茎が立ち上がります。
他には葉が暗い緑色をしている「ヒスビドゥルム」や、
葉が大きい「トラべジフォルメ」などが、良く出回っています。
アジアンタム、仕立て方で雰囲気がかわる
■アジアンタムの楽しみ方
中鉢や小鉢に植えてこんもり仕立てる姿に、
人気があります。
釣鉢から垂らすこともできますが、
乾燥に弱いためすぐに水やりが必要です。
また葉の小ささを利用してテラリウム等に添えたり、
他の観葉植物の寄せ植えの縁どりに使ったりすると、
また違った趣きが楽しめます。
■アジアンタムの育て方 栽培方法
・置き場所
アジアンタムは日陰でも育ちますが、
冬は部屋のガラス越しの日差しに当てる位の方が、
元気に育ちます。
春から秋は直射日光を避けないと、
葉の繊細さがキープできません。
室内では、エアコンの風があたらない場所を選びます。
・水やり
アジアンタムは葉がとても薄いため、
保水力があまりありません。
気がついたら葉がチリチリになって枯れていた、
という失敗がよくあります。
これは直射日光を当てていなければ、水切れが原因です。
まめに霧吹きで霧水を与えましょう。
基本として、鉢の土が乾く直前に沢山水やりをしますが、
冬は少し乾かしぎみにします。
もちろん表土がジグジグしている状態はよくありません。
また葉水を与え、風を避けるなど、乾燥を抑える工夫も大切です。
・仕立てなおし方
アジアンタムは強い光に当てたり、
乾燥した場所に置くと、
葉がチリチリになって枯れてきます。
逆に高温多湿状態で蒸れて、
黒く腐ってしまう場合もあります。
葉が傷んでしまった時は、
思い切って地ぎわから2~3cmのところで切り戻し、
支柱を立て、全体をおおうようにビニール袋に入れて、
新しい芽が出るのを待ちます。
傷んだ場所が少なければ、その部分だけを切り取って株分けをし、
常に新しい葉を伸ばすようにすると、
葉の色が鮮やかに見た目も美しくなります。
・施肥
生長期に2週間1回、液体肥料を与えます。
・病害虫
新芽が出る季節はナメクジに気をつけます。
育て方のポイント!
・乾燥に弱いので、まめに水やりをする
・日陰でも育つが、明るい日陰に置いた方が元気に生長する
・環境の変化で葉が黒っぽく枯れた時は、切り戻しをする
・寒さには弱く耐寒温度は8℃以上は必要