スイセン、早春の花
スイセン、不思議な色と模様
スイセン(Narcissus、学名:Narcissus)は、
ヒガンバナ科、スイセン属、
北アフリカ、地中海原産原産の球根花です。
別名セッチュウカ、キンサンキンダイ、
などとも呼ばれています。
ニラやアサツキなどと間違えて、
誤食する事故があるそうです。
スイセンの葉には香りがなく、
球根があるので、注意が必要です。
◎主な種類
・ラッパズイセン系
・大カップ系
・八重咲き系
・早咲き種
・遅咲き種
花の形や咲く時期もさまざまで、
花色は白と黄が主流ですが、
花の中央の色がピンク、黄、白などの、
品種もあります。
種類が豊富で早春の彩として、
群稙させるとみごとです。
育てやすくて丈夫です。
球根の植え付けは9月~10月中旬、
開花は品種にもよりますが、
12~4月まで楽しむことができます。
木の元に植え込んでもステキ
■スイセンの育て方 栽培方法
・球根選び
丸くて大きく、ずっしりと重いものを選びます。
分球してないもの、底などに傷がなく、
上の部分がかたいものがよい球根です。
・植え付け
早咲き種は8月下旬に、遅咲き種は、
9~10月に植えつけましょう。
スイセンを植える鉢は、深さがある鉢が向いています。
鉢植えで育てる場合は、5号鉢に3~4球を目安に、
7号鉢には5~6球ほどを植えつけます。
プランター植えなら、8~10㎝間隔がよいでしょう。
2~3年植えたままにする場合は、
15㎝間隔に植えつけます。
植え付けの深さは、球根の先が隠れる程度の、
浅植えにしましょう。
いずれも、水はけのよい草花用培養土を用います。
・置き場所
日当たりのよい、風通しが良好な屋外で管理します。
植え付けてからは、寒さにあてると花がよくつき、
がっちりとしまった株に育ちます。
2月に入ったころ、室内に移動し、
日当たりのよい窓辺に置くと、
早く花を見ることができます。
大型のプランター植えで育てている場合は、
暑いところは避け、真夏は涼しい場所に、
移動しましょう。
・水やり
植えつけたら、たっぷりと水を与えます。
1週間に1回くらいの割合で、水やりをします。
春を迎えて、生育がおう盛になったら、
水やりの回数を増やすようにします。
・掘り上げ
スイセンの掘り上げは7~8月ころ、
葉が枯れたころに行います。
大きめのコンテナで育てた球根は、
2~3年に1回くらい、掘り上げて植え替えましょう。
土を落として束ねた状態で、
風通しのよい日陰で乾燥させます。
その後、葉と根を切り取り、
網袋などに入れて保管します。
鉢植えの球根は、球根の養分を、
使い果たしているものが多いので、
毎年新しい球根を購入した方が無難でしょう。
・植え替え
2~3年に一度くらいは、植え替えが必要です。
花が咲かなくなったスイセンの株は、
次に花をつけるまでに、2~3年くらい、
待つ必要があります。
根気よく肥料を与えて、球根を大きく育てます。
花が終わったときには、
花茎は切り取りますが、葉は残しておきましょう。
・肥料
植え付けの時に、元肥として緩効性の化学肥料を施します。
花が終わった後にも、肥料を与えます。
窒素成分が多い肥料は避けましょう。
・分球
翌年も花を咲かせたいときは、
花茎を切り取り肥料を与えます。
葉が黄色く変色するまで、水やりを続けます。
6月以降、晴れた日に掘り上げて土を落とします。
ベンレートの1000倍溶液に1時間くらい浸して消毒し、
日陰で乾燥させて保管します。
球根が大きくなっていたら、分球できます。
小さな鉢植えのスイセンなら、
地植えにして球根を太らせることもできます。
・病害虫
アブラムシによるモザイク病の予防が必要です。
発芽から花が咲くまでは、
2度ほどオルトラン粒剤を株元にまいておきましょう。
モザイク病が発生したら、球根ごと処分します。
葉に黄色い筋や斑点が出てきたり、
花びらの色が一部抜けている場合は、
モザイクウィルスによる病気が疑われます。
POINT!
・日当たりのよい、風通しが良好な屋外で育てる
・寒さにあてると花がよくつきがっしりとする
・花が終わったら、葉は自然に枯れさせる