春を教えてくれる花です
スイセン(水仙)はヒガンバナ科の多年草です。
雪の中でも春の訪れを告げることから、
別名「雪中花」と呼ばれています。
品種によってはまだ寒い頃から咲き始めるので、
花のない時期にたいへん重宝します。
すっと伸びた茎の先に清楚な花を咲かせ、
その香りも素晴らしいです。
栽培も難しくありませんので、ぜひ挑戦したい花ですね。
球根の植えつけは10月頃。球根2つ分の位置に植えます。
植えつける土は、水はけがよいものがいいでしょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
寒い間は夕方に水をやると霜にあたって、
根や球根を傷めてしまうことがあるので、
水やりは午前中にするようにします。
鉢植えの場合は、水切れを起こしやすいので注意します。
日本水仙
■スイセン 花後の手入れ
1.花が終わった後は?
花が終わったら、種ができないうちに花茎を切ります。
葉は花が終わった後も栄養を作る役目があるので切らないようにします。
長い葉が邪魔になる場合は、支柱に結び付けたり、
株元で軽く結ぶようにしておくと、広がらず邪魔になりません。
2.肥料は必要?
肥料はリン酸が多めの液肥や置き肥を適宜与えるようにします。
窒素が多いものを与えると、
葉ばかり茂って花が咲かないことがあります。
また、窒素は病気を媒介するアブラムシを、
寄せてしまうこともありますので多量に与えないようにします。
3.球根は掘り上げた方が良い?
球根は掘り上げなくても良いですが、
掘り上げたい場合は、葉が枯れ始めてきたら、
球根に傷をつけないように掘り上げます。
乾燥させてからついている根や葉を取り除き、
風通しの良い、雨の当たらない場所で保管します。
鉢植えは、掘り上げずに鉢ごと乾燥させて、地上部の葉を刈り取り、
雨の当たらない場所に置いておくこともできます。
スイセンは球根がよく増えるので、
庭植えでも鉢植えでも、3年~4年に1度は、
掘り上げて球根を分けるようにします。
球根を分ける際は、無理に分けずに、
ぽろりと取れる分だけ手ではずすようにします。