ヒメカンゾウ、勢いがあって美しい
ヒメカンゾウ、黄色が濃く元気
ヒメカンゾウ(学名:Hemerocallis Dumortieri Var. Dumortieri)は、
ユリ科ワスレグサ属の多年草です。
5月ころに花の見ごろを迎えます。
別名ゼンテイカ、ヘメロカリス、デイリリー、
などとも呼ばれています。
主な自生地は、本州中部以北の、
亜高山や山地の草原や傾斜地などです。
関連種は、ニッコウキスゲ、トビシマカンゾウ、
エゾゼンテイカ、などがあります。
草丈は30~40㎝と、ワスレグサの中では小型です。
線形の葉が放射線状の株になり、
花茎に数個のラッパのような花を、横向きにつけます。
6枚の花びらをもつ、オレンジに近い黄色の花が咲きます。
とても色鮮やかな花を、元気いっぱい咲かせます。
花は一日で終わりますが、午前中がとくにきれいです。
おひさまを、たっぷり浴びてよく育つので、
初心者の栽培もやさしいです。
このほか、多彩な園芸種もあるので、
開花期をずらして楽しむのもよいでしょう。
■ヒメカンゾウの育て方 栽培方法
・置き場所
一年を通じて、日光のよく当たる場所で育てます。
日照が不足ぎみになると、花芽がつきにくくなります。
・水やり
水を切らさないように観察しながら管理をしましょう。
休眠期に葉が枯れてきますが、水やりは続けます。
いずれも、用土の状態を確認しながら、
乾いたらあたえるとよいです。
・肥料
3~4月と8~10月に、緩効性の化学肥料か有機性の、
固形肥料を置き肥します。
置き肥をする代わりに、月に1~2回1000倍に希釈した、
液体肥料をほどこす方法もあります。
・手入れ
花がらをていねいに摘み取ります。
・植え付け・植え替え
ヒメカンゾウを植えるのに適した時期は、
新芽が動き出す前の3月です。
鉢植えは、5号以上のサイズの鉢を用います。
株を大きく育てられるように、
肥沃で排水性のよい用土に、植え付けましょう。
配合土の一例として、赤玉土、鹿沼土、山砂を4:3:3のものや、
赤玉土、腐葉土を8:2などを用いて植え付けます。
庭植えにする場合は、日なたになるところに植えます。
植え付け前に、バーク堆肥や腐葉土などの有機物を、
混ぜ込んでおくとよいです。
ヒメカンゾウの植え替え、数年はしなくてもよいですが、
根詰まりを起こしてるときは、植え替えが必要です。
根鉢をはずしたのち、古土を落として傷んだ根を切り取ります。
葉がついてるときは、1/2ほどに切り戻してもかまいません。
・冬越し
戸外で冬越しできます。
極端な乾燥をさける程度でよいでしょう。
強風で鉢が転ばないように気を配ります。
・増やし方
ヒメカンゾウは、3~4月の植え替えの作業時に、
株を分けて繁殖させることができます。
株は3~5芽を目安に分けます。
・病害虫春から初夏にかけて、アブラムシなどの被害の、
心配が出てきます。
早めに、殺虫剤で対応するようにします。
POINT!
・通年よく日にあてて育てる
・生育期間は水を切らさない
・大株に育てるとよく花がつく