イカリソウ(碇草、錨草)は、
花が船の錨に似ていることから名づけられました。
日本や中国、ヨーロッパ東部が原産で、
東北南部より南の森林に自生しています。
茎が3つに枝分かれし、
先に小さな葉を3枚ずつつける独特の姿をしています。
花色は白、黄色、紫色などがあり、3月~5月に開花します。
■イカリソウの育て方 栽培方法
・苗選び
花や葉の色つやが良く、数が多いものを選びます。
葉先がちりちりしているものは、乾燥しているので避けます。
・置き場所
イカリソウは、
もともと樹木の下に自生している植物なので、
明るい半日陰の場所を好みます。
真夏の強い日光に当たると、
葉焼けで葉がチリチリに焼け、生長が悪くなるので、
風通しの良い棚下などに置きます。
霜が降りる前に、軒下に移動します。
・水やり
イカリソウは水切れに弱いので、土が乾く少し前に、
鉢底から水が流れるまでたっぷり与えます。
冬は地上部が枯れてしまいますが、
根は生きているので、水やりを忘れないようにします。
・植え替え
2年に1回を目安に、
春(5月~6月上旬)か秋(9月下旬~10月上旬)に、
一回り大きな鉢に、水はけの良い培養土で植え替えます。
秋に行う場合は、枯葉や茎を切り落とします。
株分けを兼ねて行っても良いでしょう。
・株分け
イカリソウはタネでも増やせますが、
花が咲くまでに3~4年もかかってしまうので、
株分けで増やすと良いでしょう。
株分けは、9月下旬~10月上旬に行ないます。
古土を落とし、根をほぐします。
2~3芽を1株にしてナイフで株を切り分け、
4~5号鉢に水はけのよい培養土で植え替えます。
・施肥
花が咲き終わった後と、
秋に緩効性化成肥料を施します。
・病虫害
イカリソウは丈夫なので、
特に病虫害の心配はありません。
POINT!
・水切れに弱いので、土が乾く少し前にたっぷり水やりを
・生長が早いので2年に1度は植え替える
・真夏は風通しの良い半日陰に