ユキワリソウ、すばらしい色合い
ユキワリソウ、春の訪れを
ユキワリソウ、ピンク色も可憐
ユキワリソウ(雪割草)は、サクラソウ科の高山植物です。
2月~3月に小さな花をつけ、春の訪れを告げます。
花色は白、ピンク、赤紫、淡い黄色、絞り、ぼかしなど多彩です。
ユキワリソウの種類
咲き方も、下記のように様々なバリエーションに富んでいます。
乙女咲き...白花で距の部分がピンクに色付くタイプ
日輪咲き...雄しべがヘラ状に変化し、花弁に沿って横に広がるタイプ
丁子咲き...花の中央が盛り上がり、花びらが放射状に広がって咲くタイプ
千重咲き...花弁の重なりが多く、花芯に雄しべがほとんど見られないタイプ
多弁咲き...花弁が何枚あるのか分からないほど花弁が多いタイプ
三段咲き...雄しべがヘラ状に変化し、更に雌しべが花弁化したタイプ
■ユキワリソウの育て方 栽培方法
・タネまき
駄温浅鉢に種まき用土を入れて水で湿らせ、タネをばらまきします。
ユキワリソウのタネは、購入、または採種したら、
乾かないうちにすぐにまきます。
光によって発芽が促進される性質があるので、土はかけません。
水を入れた容器に種子を蒔いた鉢を、
静かに沈める底面吸水を行います。
種子を乾燥させないように新聞紙を上からかぶせ、
霧吹きで湿らせて、明るい日陰に置きます。
発芽したら、日当たりの良い場所に移します。
・植え替え
本葉が2~3枚出たら、3号ポットに植え替えます。
水はけの良い培養土に、緩効性化成肥料を混ぜます。
赤玉土(小)7:ピートモス3、または山野草の用土がよいでしょう。
腐葉土が多すぎると、水はけが悪くなってしまいます。
・定植
株がいっぱいに育ったら、深鉢に定植します。
・置き場所
日当たりが良く、風通しの良い場所に置きます。
強い日差しには弱いので、夏は日陰に移動します。
霜に当たらないように、冬は軒下で管理します。
・水やり
土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
特につぼみが出て、花が咲き終わるまでの時期は、水切れに注意します。
真夏は朝夕2回水やりをします。
・植え替え
ユキワリソウは根詰まりして根腐れを起こしやすいので、
2~3年に1回、9月中旬~10月に植え替えをします。
一回り大きな鉢に、根鉢を崩さないように注意して植えます。
株分けできるくらい大きくなっていたら、手で株を分けて植え替えます。
・根茎伏せ
ユキワリソウは、株分けのときに根茎伏せを行うことができます。
土の中で水平に伸びる太い根茎を2cmの長さに切り、
鹿沼土か水ゴケに植えると発芽します。
発根したら、生育に応じて鉢上げして育てます。
2年後には開花することができます。
・施肥
元肥として、緩効性化成肥料を施します。
・病虫害
ネコブセンチュウ(ネマトーダ)が発生することがあるので、
消毒済みの用土を用います。
一度かかると、薬剤での駆除は難しいので、
処分するしかありません。
POINT!
・ユキワリソウのタネは、乾かないうちにすぐにまく
・強い日差しには弱いので、夏は日陰に移動
・1~2年おきに9月中旬~10月に植え替えをする