フヨウの花
アメリカフヨウ
科名:アオイ科
形態:落葉低木
英名:Cotton rosemallow
学名:Hibiscus mutabilis
原産:中国
開花:7月中旬~10月中旬
「フヨウ」という名の由来は、
漢名のひとつが芙蓉で、この和音読みから来た説があります。
朝咲いて夕方しぼんでしまう1日花で、10cm以上の大きな花を
真夏の暑い時期に毎日新しい花を楽しませてくれる花木です。
フヨウとムクゲは同じアオイ科フヨウ属の樹木のため、
間違いやすいですが、フヨウの方が花や葉が大きいので、
きちんと比べれば見分けは難しくありません。
・品種
花色が違うベニバナフヨウ、シロバナルヨウのほか、
八重咲きの変種であるスイフヨウ、
冬は根だけ残して枯れるためクサフヨウと呼ばれている
アメリカフヨウなどがあります。
■フヨウの育て方 栽培方法
・苗選び
フヨウは早春の時期に鉢仕立ての花が咲いた
苗が出回るようになります。
茎が太くて丈夫なものを見つけ選ぶようにします。
・植え付け
1月~3月中旬、日当たりと水はけのよい場所に植えます。
植え穴は根がよく広がるよう大きめに掘り、堆肥をまぜます。
深くならないよう、やや山高に植え付けます。
苗木が大きい時は支柱を立て、倒れないよう注意します。
・剪定
時期は葉が落ちた2月~3月が適していますが、
冬に枝が生きている場合と枯れた場合とでは
注意する点が少し違います。
枝が生きている暖かい地方では、
枝がどんどん伸び、株が大きくなっていくので、
細かい枝を切り詰め、全体をコンパクトに整えます。
剪定をしないと花がどんどん高いところについてしまうので、
新梢が伸びる前、植え付ける時期に剪定を行うと、
花芽を落とさないで、株を小さくすることが可能です。
地上部が枯れてしまう寒い地方では、
地きわから15cmぐらいの高さで枝を全部切り詰めます。
防寒対策としてワラや落ち葉などをかぶせ、
春に芽が出やすいよう、環境を整えます。
・増やし方
フヨウは挿し木、実生でふやせます。
挿し木を行う時期は、2月下旬~3月中旬に行います。
昨秋葉が落ちた時点で30cmぐらいに切った枝を
ポリ袋に入れ、土の中で保管しておき、
日ざしが暖かく感じられるようになったら、挿し木が可能です。
土を購入する時は肥料が入っていないものが適しています。
挿し木が終わったら、土が乾かないよう水を与えます。
・施肥
2月と6月に油かすをメインとした肥料を2握りほど根元に与えます。
3割ぐらい骨粉をまぜると、花がたくさん咲くようになります。
・病虫害
ハマキムシとアブラムシが発生しやすいので、
見つけたらすぐ取って、薬剤を散布して駆除します。
育て方のポイント!
・もともとは暖地性の花木なので、寒冷地の地植えは適していません。
・地きわの乾燥に弱いので、適度な湿度を保つようにします。
・剪定は花芽を落とさないよう、落葉期に行います。