トサミズキの花
トサミズキの緑
科名:マンサク科
形態:落葉低木
英名:spike winterhazel
学名:Corylopsis spicata
原産:日本
開花:3月中旬~4月
「トサミズキ」と呼ばれている名前の由来は
葉が、ミズキ(水木)の葉に似ていることから
名付けられた説があります。
名前の通り高知県内(土佐)の山地石灰岩地域に
多く生育している花木です。
江戸時代から春の訪れを感じさせる茶花をはじめ、
庭木や盆栽など長い間親しまれています。
・品種
日本にはトサミズキ以外に、ヒュウガミズキ、キリシマミズキ、
コウヤミズキが自生しています。
姿や大きさなど少し違いますが、基本的に黄色の花が咲きます。
■トサミズキの育て方 栽培方法
・苗選び
性質も樹勢も強く、育てやすいのが特徴のひとつです。
実生苗の花つき鉢が多く出回っていますが、
地植えする場合には大きな苗を選ぶようにします。
・植え付け
落葉している冬、ただし厳寒期を除く12月~お彼岸のころ
日当たり、水はけのよい場所に植えます。
植え穴は大きめにし、堆肥を混ぜ込み、
根鉢は半分ぐらいくずして高植えにします。
植え付けた後、充分に水を与えて、
苗木と土をよくなじませ、落ち着くようにします。
・剪定
トサミズキはほっておいてもきれいに樹形はまとまります。
ただし場所が限られた庭や鉢植えの場合、
小さくまとめないと邪魔になるので切り戻します。
1月~2月ごろ、樹形を乱す長い枝をつけ根から切り落とします。
ヒコバエを見つけた場合は、主な幹2~3本以外を残し、
あとは切り落とすとスッキリとします。
ヒュウガミズキの剪定は、花が終わった後行います。
・増やし方
挿し木で増やすことができます。
2月ごろ枝の長さは15cmぐらいに切り、湿らせた赤玉土に挿します。
トサミズキは2本に1本ぐらいの割合しか根が出ない、
挿し木が難しいので、多めに本数を用意します。
・施肥
8月下旬と2月の冬2回、油かすに骨粉を3割ほどまぜ、
2握りほど与えます。
・病虫害
テッポウムシ以外はほとんど心配ありません。
育て方のポイント!
・花後、花の根元から新芽が出てくるので花がらをそのままにします。
・やや日陰でも育ちますが、花つきが悪くなる場合があります。
・乾燥気味の環境を好むので、水はけの良い場所を選んで植えます。