サンシュユ、黄金色に輝く
サンシュユのかわいい実
科名:ミズキ科
形態:落葉中高木
英名:Shan zhu yu
学名:Cornus officinalis
原産:朝鮮半島、中国
開花:3月~4月上旬
「サンシュユ」という名前の由来は、
中国名「山茱萸」の音読みからきています。
「茱萸」はグミのことで、秋にはグミのような
赤い実がなるのでアキサンゴとも呼ばれています。
早春、葉がつく前に黄色の花をつけ、木全体が輝くので、
春黄金花(ハルコガネバナ)とも呼ばれています。
・品種
葉の外周が黄色の斑で囲まれるエレガンティッシマ、
家庭果樹用に改良されたショコラ、
実がよくなる金時などがあります。
■サンシュユの育て方 栽培方法
・苗選び
品種によって実のつき方に差があります。
実を楽しむ場合は金時を選ぶなど
目的に応じて品種を確かめながら入手します。
・植え付け
真冬を除いて葉が落ちた11月下旬~12月が適していますが、
東京より北の地域は春に植え付けをします。
日当たり、水はけ、水もちのよい場所を選び、高植えにします。
冷たい風があたる場所は避け、支柱を立てて固定します。
・剪定
サンシュユの花芽は短い枝の先端に付き、徒長枝には付きません。
この長く伸びすぎた枝を12月~2月中旬ごろ切り戻します。
枝が真横にしなるよう伸びる性質があり、
そのまま生長させておくと場所をとります。
早めに幹を1本ないし2~3本に整理し、
樹形を整えながらコンパクトにまとめます。
・増やし方
実生は2月下旬ごろ、接ぎ木は3月下旬ごろにふやすことができます。
タネは秋になったら実からタネを取り出し、果肉を取り除き、
湿気がある砂にタネを埋めて、乾燥しないよう注意をします。
接ぎ木はタネから3年ほど育った苗を台木として使います。
・施肥
1月~2月と8月下旬、油かすに骨粉を40%まぜたものを
3握りほど株元に与えます。
・病虫害
風通しが悪く、日当たりの悪い場所では、
ウドンコ病が発生する場合もあります。
発見次第殺虫剤をまいて防御します。
育て方のポイント!
・樹の勢いが強いですが、過湿地や日陰では花つきが悪くなります。
・花後すぐに剪定し、よく葉を茂らすと元気が良い花が咲きます。
・花芽は枝の付け根付近から出る短い枝の先端につきます。