キングサリのトンネル
キングサリ、近くで見ると愛らしい
科名:マメ科
形態:落葉小高木
英名:Golden chain
学名:Laburnum anagyroides
原産:ヨーロッパ中部~南部
開花:5月初旬~6月初旬
「キングサリ」という名前の由来は、
金色の花が「鎖状」に枝からられ下がる様子からきた説があります。
英語ではゴールデンチェーンと呼ばれています。
キバナフジという名前で呼ばれることもあります。
花は黄色い蝶のような小さな花がフジの花のように咲きます。
種類によって違いますが房の長さは30~70cm前後まで伸びます。
中のタネは 有毒なアルカロイドを含むため、
中国では 毒豆と呼ばれています。
・品種
一番多く栽培されているアナギロイデス、
園芸品種が多いアウレウム、樹形がまとまっているエレクト、
枝が垂れ下がるヴンドゥルムなどがあります。
■キングサリの育て方 栽培方法
・苗選び
キングサリは一般的にはあまり知られていない樹木なので、
品種名がはっきりわかっている苗を入手します。
園芸品種の中には硬い枝が直立に伸び、
花序も直立する樹形が違う品種もあります。
・植え付け
日当たりと水はけがよい場所が理想的で
極端に乾燥したり、日陰になる場所は避けます。
3月~4月、10月~11月ごろが適しています。
植え穴には堆肥や腐葉土を入れ、やや高植えにして
水を多く与えます。
・剪定
キングサリは、ほっておいても自然に形を整えるので、
自然樹形に仕立てでもかまいません。
フジのように棚仕立てで、垂れ下がる花房を
楽しむ方法もあります。
ただし樹が生長してきたら
密集した枝を整理したり、風通しを良くしたり、
光が入るように間引き剪定を行います。
剪定の適期は葉が落ちている12月~2月ごろです。
・増やし方
挿し木の適期は3月中旬ごろが適しており、
前年伸びた枝から元気がよいものを選び、
20cmぐらいの長さに切って鉢か庭に直接挿します。
・施肥
2月ごろに株の周りを浅く掘り、堆肥を埋め込みます。
・病虫害
カイガラムシ、アブラムシ、テッポウムシが
発生したら見つけ次第、殺虫剤をまきます。
育て方のポイント!
・耐寒性は強いが、高温多湿がやや苦手です。
・日当たりがよく、水はけがよい場所に植えます。
・車枝にならないよう、枝や幹の途中から切り戻しは避けます。