スモークツリー、雌株が煙のようになる
スモークツリー、赤系統もきれいです
科名：ウルシ科
形態：落葉小高木
英名：Smoke tree
学名：Cotinus coggygria
原産：中国～南ヨーロッパ
開花：4月
「スモークツリー」という名前の由来は、
花後伸びる花穂が煙のように見えるところから、
名がついたという説があります。
雄株と雌株がある雌雄異株(しゆういしゅ)の樹木です。
煙のような姿を見せるのは雌株のみで、
雄株は花が開いても花柄が伸びません。
・品種
変種には葉や花の軸が紫を帯びるプルプレウス、
枝がしだれるペンデュルスがあります。
主な園芸品種には、花の軸が赤紫色になるグレース、
葉が赤紫になるロイヤルパープルがあります。
■スモークツリーの育て方 栽培方法
・苗選び
園芸で一般的に栽培されているのは、
鑑賞価値の高い雌株です。
雄株は花が開いても花柄が伸びず、
煙のような姿を楽しめないので注意します。
・植え付け
3月～4月上旬ごろに日当たり、
水はけのよい場所を選び、高植えにします。
根がつくまでの約1ヵ月間は水を十分に与えますが、
根づいた後は普段の水やりは不要です。
・剪定
落葉期の12月～2月上旬が剪定には適した時期で、
まずは重なった枝、勢いが弱い細い枝を切り落とし、
日当たりと風通しをよくします。
次に樹形をまとめるために、
飛び出ている長い枝を切り詰めます。
切り落とした枝の切り口から出てくる樹液は、
匂いが臭いので、手や洋服につかないように注意します。
・増やし方
7月ごろタネをまいて増やすことが可能です。
・施肥
2月ごろ油かすに骨粉を2割ほどまぜたものを
2握りぐらい与えます。
・病虫害
テッポウムシの発生に注意を払います。
育て方のポイント！
・夏の直射日光も大丈夫なぐらい、日当たりを好みます。
・乾燥と寒さにも強い性質ですが、強風があたる場所は避けます。
・根数が少ないので、移植が難しい花木です。