ザクロの実、見ていても食べても味わい深い
ザクロの花、不思議な形で魅惑的
科名：ザクロ科
形態：落葉高木
英名：pomegranate
学名：Punica granatum
原産：インド、中近東
開花：6月～7月
「ザクロ」と呼ばれている名前の由来は、
イランにあるザグロス山脈から来ている説があります。
古代から薬用使われていた果実で、
多くのビタミンとミネラルが含まれています。
日本には中国経由で平安時代に渡来したと言われています。
果実はもちろ、根皮や樹皮にも薬効があるため、
漢方薬としても昔から親しまれてきました。
・品種
実を楽しむ実ザクロと、花を観賞する花ザクロがあります。
実ザクロの花は一重の白、赤い花、
花ザクロの花は赤、白、黄色、八重咲きの花が咲きます。
実が大きく裂けない品種、オオミザクロもあります。
■ザクロの育て方栽培方法
・苗選び
品種の違いや個体差により花付きが変わってきます。
花色や咲き方にもそれぞれ特徴があるので、
育てる前に品種を調べてから選ぶと失敗がありません。
・植え付け
元々暖かい地方の樹木なので植え付けは暖かくなった春のお彼岸すぎ、
3月下旬～4月中旬にやや大きめの植え穴を準備し、
日当たりと水はけのよい場所に植え付けます。
堆肥をよく混ぜ込み高植えにした後、支柱を立てます。
・剪定
ザクロは花芽と葉芽の区別が難しいので、
強く刈り込まないで、徒長枝や弱い枝を間引き剪定します。
2月ごろ花芽のつかない長い枝を6芽ほど残し切り戻すと、
短い枝が出て花芽がつきやすくなります。
・増やし方
ザクロは挿し木と取り木で増やすことが可能です。
挿し木は2月中旬～3月上旬に20cmほどの長さに切り、
3時間ほど吸水してから土に挿します。
取り木は3月下旬～4月中旬にヤゴの樹皮を数cm幅ほどはがし、
そこに湿らせた水苔をまいて根を出させます。
・施肥
2月と9月上旬、油かすに4割ほどの骨粉をまぜ、
3握りほど与えます。
・病害虫
特に心配はありませんが、虫を見つけ次第駆除します。
育て方のポイント！
・日当たりがよく、水はけのよい弱酸性の土を好みます。
・よじれた枝や幹が目立つように剪定すると、古木感を演出できます。
・植え付けは暖かくなってから行います。