スグリの樹は青空に映える
科名:ユキノシタ科
形態:落葉高木
英名:Redcurrant
学名:Ribes rubrum
原産:ヨーロッパ、北アメリカ
開花:4月
「スグリ」と呼ばれている名前の由来は、
「酸っぱい塊(かたまり)」「酸っぱい実」から
変化して呼ばれている説があります。
艶がある赤い実は果実酒、ジャム、
ジュース、ゼリーなど加工食品して使われています。
・品種
アカフサスグリ、緑色の実がなるドイツ大玉、
紅から紫紅に色変わりするピクスウェル、
文字通り黒い実がなるクロフサスグリが代表種です。
スグリ、低く育てても趣がある
■スグリ・フサスグリの育て方 栽培方法
・苗選び
自家結実性を持っており、1本でも実を結ぶので、
受粉樹は必要ありません。
耐病性品種を選ぶと実つきがよくなります。
・植え付け
12月中旬~3月上旬に日当たりと水はけのよい場所に高植えします。
植えつけ後、ピートモスを敷いて乾燥を防ぎます。
涼しい気候を好むので暖かい場所で庭植えにする場合は、
西日があたらない場所や半日陰となるような場所を選びます。
・剪定
12月~2月ごろまでに、風通しと日当たりをよくするために
込みあった部分や徒長枝を間引き剪定します。
実がよくつく2~3年生枝を生かし、古い枝を株元から切り、
新しい枝に更新していきます。
・増やし方
実生あるいは挿し木で増やせますが、
タネからでは収穫まで時間がかかるので、
梅雨の6月ごろに挿し木で行うのが効率が良いです。
・施肥
寒肥として1月~2月中旬までに、油かすと骨粉を同量をまぜて与えます。
6月中旬と8月下旬に寒肥の半分の量を与えます。
・病害虫
風通しをよくして、アブラムシ、うどんこ病にかからないように
薬をまいて注意します。
育て方のポイント!
・夏の高温・乾燥に弱いため、梅雨明け以降は遮光します。
・極端に水はけの悪い場所でなければ、土質は選びません。
・4本ぐらいの株立ち仕立てにするとよくまとまります。