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セッコクの育て方|株分けと高芽とりで増やせる

  • 投稿日:
  • by flower777
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Dendrobium Moniliforme1.jpg
セッコク、生命力が美しい


Dendrobium Moniliforme2.jpg
セッコク、盛花


セッコク(石斛、学名:Dendrobium Moniliforme)は、
ラン科セッコク属の多年草です。
花の見ごろは4~6月です。
別名セキコク、チョウセイランなどとも呼ばれています。

主な自生地は、東北地方北部を除く、
本州、四国、九州各地の常緑樹林の岩場や樹木です。

節をもつ茎を何本も出し、
葉は披針形(ひしんけい)をしています。
根茎は短く、根をたくさん出して、
岩や大木に着生しています。

花が咲き終わったあとは、新しいバルブが生長します。
草丈は5~25㎝くらいに育ちます。
花色は、白系が多く、淡いピンクもあります。

華麗さ、さらに生命力にあふれる
たくましさを見せてくれます。
ラン特有の、おだやかな芳香が、
和みをもたらしてくれます。

古き良き歴史を守るためにも、
自生地での乱獲は、慎みたいものです。


Dendrobium Moniliforme3.jpg

Dendrobium Moniliforme4.jpg
セッコクのつぼみと開花


セッコク育て方 栽培方法

・置き場所
風通しの良好な半日陰で育てます。
春と秋は、陽光に当ててもかまいません。

新芽が落ち着き始めたころからは、
遮光したり、明るい日陰に移すなどして、
葉焼けしないようにします。

・水やり
生長期である5~9月は、水切れしないようにします。
用土が乾いたら、じゅうぶんに水をあたえましょう。

4月と11月は、生長期のときよりも、
水やりの頻度を減らします。
休眠期は、さらに少なめにあたえます。

・肥料
6~7月ころと9~10月ころに、規定量よりも薄めた、
液体肥料を、月に2~3回追肥しましょう。

花がよく咲いているときと真夏の暑いときは、
追肥をしない方が安全です。

・手入れ
花がらをこまめに摘み取ります。
古くなって枯れかかったバルブを、
放置しないで取り除くとよいです。

・植え付けと植え替え
植え付けの時期は、地域差が出ますが、
サクラの咲くころを、目安にするとよいでしょう。
セッコクは、2~3年に1回植え替えをするのがよいです。

鉢植えは、素焼き鉢など、通気性のよい鉢が望ましいです。
用土も水はけがよく、通気性にすぐれたものが理想的です。

水ゴケが、多く用いられています。
鉢底にネットとゴロ土をしき、根を湿らせた水ゴケで、
巻いてから植えこむと、安定感が増します。

・冬越し
冬が近くなったら、季節風や霜に当てない場所へ移動させます。
フレームの中や軒下、寒冷地では風除室や暖房が、
利きすぎない室内などに置きます。

・増やし方
株分けと高芽とりが、確実に繁殖させる事ができます。

植え替えの時に、株分けをします。
新芽がついて、かつバルブを5個以上つけましょう。
バルブを分けるときは、鋭利な刃物で切ると、
切り口が傷みません。

高芽とりとして増やす方法は、古いバルブについた、
わき芽を生かして、植え付けます。
高芽は発根して、株として生長しますので、
外して植え付けます。

また、折れたバルブを、横にした状態にして、
植え付けても発根することがあります。

・病害虫
ヨトウムシ、ナメクジ、アブラムシなどの、
食害の対策をします。
適応する殺虫剤の散布、および捕殺などで対応しましょう。

ウィルスやモザイクなどの病斑を確認した時は、
処分して、ほかの株や鉢に伝染させないように、
気を配ります。

kurukuru.gifPOINT!
・半日陰で管理をし春と秋は日に当てる
・水は多めにあたえ冬も時々あたえる
・2年ごとに植え替えを行う