エニシダは、自然に樹形ができてきます
エニシダは、若い木のうちは、
そのままでも良く枝を出し花も咲くので、
自然樹形に仕立てれば良いでしょう。
生長し枝数が多い木は、剪定をします。
また、コンパクトに育てたい場合も剪定します。
■エニシダの剪定は?
1. コンパクトに育てたい場合
枝の本数を減らすのではなく、
枝を短くしてコンパクトにしたいのであれば、
花が終わった直後に剪定します。
エニシダは春から初夏にかけて花が咲きます。
その花が終わった後、7月~8月の間に翌年の花芽が分化します。
そのため、冬の剪定時に一緒に切り詰めてしまうと、
エニシダの花芽を落としてしまうこととり、花が少なくなったり、
花がまったく咲かない、といった状態になります。
花が咲き終わったら、切り詰めたい枝を切ります。
だいたい5月中旬~6月頃に切ると良いでしょう。
遅くても6月中には切っておかないと、
花芽を形成し始めてしまうので注意します。
また、伸びてから3年以上経った古い枝は、
途中で切ってしまうと、そこから枯れこんできます。
エニシダの古い枝を剪定する場合は、
必ず付け根の部分から切るようにしましょう。
逆に新しい枝は、どこから切ってもよく芽吹くので、
遠慮なく切って問題はありません。
エニシダ、赤系統も人気です
2. 成木の一般的な剪定
剪定の時期としては、花が終わった後の5月中旬~6月か、
落葉期である11月~12月がいいでしょう。
エニシダは長く伸びた枝が枝垂れて、自然に樹形が整いますが、
枝がたくさん伸びてきて混んできた場合には、
間引き剪定をして風通しをよくしましょう。
伸びている枝の中で、細いものをまず根元から切ります。
花付きの悪くなっている枝も根元から切ります。
あとは、枝が多いと感じる所の枝を間引くように剪定しましょう。
この時、残す枝の枝先は切らないように注意します。
花後に行う剪定の場合は、枝先を切り詰めても、
その後にエニシダの花芽が形成されるので構いませんが、
冬に行う剪定の場合は、花芽ができている枝の先を切ることになるので、
結果として花芽を切り落とすことになるので十分注意します。
エニシダの古い枝などは、ずいぶんと太くなっていることがあります。
太い枝を切った時は、殺菌剤などを切り口に塗っておくと、
雑菌などが入らず病気になる心配がありません。