八重のホワイトタイガー
スイセン、去年は多くの開花が見られたのに、
今年は、開花期である春先になっても、花が咲かない...。
その原因は、主に球根にあるのでご紹介します。
■スイセン 花が咲かない
球根植物であるスイセンは、
毎年、植え替えるのが理想的だとされています。
何年も同じ場所に植えたままにしていると、
密生しすぎて、球根が大きく育つことができません。
球根が元気に育たなければ、花も咲かなくなってしまうので、
毎年、きちんと植え替えを行い、球根を育てるようにします。
球根を肥らせるには?
1.植え替えの頻度と適期
一般的にスイセンは、毎年植え替えることが推奨されています。
少なくとも、2年に1回は球根を掘りあげて植え替えないと、
花が咲かない、花が貧弱といったトラブルが起こります。
植え替えの目安は、葉が黄色くなってきた頃で、
徐々に乾燥させ、完全に葉が枯れたら球根を掘り上げます。
だいたい、10月くらいが植え替えの適期です。
風通しの良い軒下などで保存します
2.球根を肥大させるために
・葉は必ず残す
花後は、種ができないように花ガラを取り、
葉を残したまま、枯れていくのを待ちましょう。
汚らしいからと葉を切ってしまうと。
光合成ができず、球根を肥らせることができません。
・日照に気をつける
スイセンは、日当たりを好みます。
生長中も、花後にも、午前中は日の当たる場所で栽培します。
せっかく光合成させるために葉を残していても、
日当たりが悪ければ光合成はできません。
・分球した小さな球根は?
一度小さくなってしまった球根は、約2~3年は花が咲きません。
その間は、しっかりと肥料を与え、球根を育ててみてください。
球根が一人前に育てば、立派な花が咲くようになります。
3.球根を腐らせないために
花を咲かせるためには、球根が元気である必要があります。
掘りあげた球根は、ホームセンターなどで販売している、
ベンレートTや、ホーマイコートなどの、
球根用の殺菌剤に浸して消毒しておきます。
こうすることで、貯蔵中の球根の腐敗を防ぐことができます。
球根を掘り上げる時はどうしても、球根がダメージを受け、
そのダメージから、乾腐病などの病気にかかりやすくなるので、
球根消毒は、花を咲かせるためにも、とても大切なことです。
腐敗した球根を使えば、もちろん、花が咲きません。
植え替えを行ったのにもかかわらず、花が咲かない場合は、
植え替えの時期が遅れてしまったことや、
肥料不足などが原因として考えられます。
日本スイセンが育てやすいです
また、日本スイセンの方が、洋種のスイセンに比べて丈夫なので、
初めてスイセンを栽培するのであれば、
洋種よりも、日本スイセンから挑戦してみると良いです。