ヤマザクラは、日本に自生する野性に近いサクラです
一般のサクラでは、開花した後に葉が伸びますが、
ヤマザクラは開花とともに葉が伸びるため、
一般的なサクラとは雰囲気が少し異なります。
また、一般的なサクラは、一時に咲いて散るのに比べ、
株によって開花時期が少しずつずれるため、
複数株植えることで、花期が長くなります。
そんなヤマザクラを育てる時のコツをご紹介します。
[ヤマザクラ 育て方のコツ]
■栽培の基本はサクラと同じです
ヤマザクラといっても、基本的な育て方や好む環境は、
一般的なサクラとほぼ同じです。
日当たりと風通しの良い場所を好みますので、
できるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。
植え付ける時期や水やりなども、他のサクラと同じです。
生長が速いヤマザクラ
■育てるスペースを広くとる
ヤマザクラの生育スピードは、とても速いです。
ヤマザクラは縦にも横にも大きく育つため、
十分なスペースを確保して植え付けるようにしましょう。
他の庭木や塀などに枝が当たると、その枝には花がつきにくくなります。
剪定によってある程度樹形を作ることもできますが、
自然に任せた樹形造りをした方が、ヤマザクラには合います。
■鉢植えより地植えに
生育スピードも速く根も張るので、鉢植えで育てるのが難しくなります。
無理に鉢で育てると、すぐに鉢の中が根でいっぱいになり、
水や養分を思うように吸い上げることができず、育ちが悪くなります。
鉢植えで育てたい方には残念ですが、地植えが難しいのであれば、
ヤマザクラではない鉢植えに適した品種を育てた方が、
木の負担にもなりませんし、花も咲きやすくなります。
野趣のある花
■追肥は控えめに
木が幼いうちは、一般的なサクラと同じように追肥を行います。
木が成熟した後は、肥料無しでも育ちますので、
無理に追肥を行う必要はありません。
無肥料で育てて、もし花付きが悪くなるようなことがあれば、
一般的なサクラと同様に、2月と8月に追肥を行います。
ただし、与える量に関しては、
少なめに与えるところから始めて様子を見るようにしましょう。
■参考
・サクラの育て方|品種と植え場所をよく選びます
・サクラを小さく育てるコツ
・シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培
・シダレザクラの剪定 図解
・サクラ育て方 12ヶ月
・サクラ 花が咲かない