河津桜
科名:バラ科
形態:落葉高木
英名:Japaniese Cehrry
学名:Purunus Pendula
原産:日本
開花:3月中旬~4月
「サクラ」という名の由来は、いくつか説があり、
「咲く」に複数を意味する「ら」を加えた説、
咲き群がる(サキムラガル)が略された説、
麗らかに咲き誇る様子から咲麗(サキウラ)が、
略された説などがあります。
お花見と言えばこの桜を指すぐらい日本人に愛され、
和歌や短歌にもよく取り上げられることからもわかるように、
文化的にも昔から親しまれている花木です。
・品種
サクラの種類と園芸品種はたいへん多く、
名前があるもので約400種、名前がないものまで入れると、
約1000種類ぐらいあります。
主な種類には、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、
サトザクラ、シダレザクラ、カンヒザクラなどがあります。
啓翁桜
■サクラの育て方 栽培方法
・苗選び
種類が多く、花を楽しむ木なので品種名を確実にチェックします。
また樹高が品種によってかなり異なるので、
庭の広さなどを考慮して選ぶことが大切です。
・植え付け
基本的には2月~3月中旬が適していますが、
関東南部より南では12月下旬~2月、
寒冷地では4月上旬~5月上旬と厳寒期を避け、
開花前まで可能です。
日当たりと水はけのよい場所を好むため
植え穴は、根がよく広がるよう大きめに掘り、
腐葉土や堆肥を多めにすき込んでおきます。
植えつける前に根土を落とします。
折れた枝、こぶがある枝、傷ついた枝は整理をし、
清潔な水で十分水揚げをしたあと高植えにします。
植えつけた後は枝が折れないように気を付け、
支柱を立てた後に十分に水を与えます。
・剪定
サクラは基本的に自然樹形で育てます。
しかし1月~2月にかけて落葉時に
ふところ枝、からみ枝、虫に食われてしまった枝などを
切り取って整理が必要になります。
また伸びすぎた枝を切り落とす時は枝先だけではなく、
必ず分岐点の枝の付け根から切ります。
切り口には殺菌剤が入っているトップジンMなどの
保護材を塗り、腐敗菌の侵入を防ぐようにします。
盆栽や鉢植えで小枝を出したい場合は
5月~6月ごろに剪定をするケースもあります。
・増やし方
サクラは接ぎ木で増やすのがポピュラーです。
2月中旬~3月上旬ごろに近縁種同士で、
枝つぎを行うことが多いです。
台木は挿し木ものは1年育てたもの、タネから
育てたものは2~3年ものを選びます。
穂木はしっかりとした枝を選び、3芽ぐらいを一つに切ります。
台木の切り込みに穂木を差し込み、接ぎ木テープで固定します。
・施肥
1月~2月と8月下旬に、油かすと粒状化成肥料を
同量混ぜたものを3握りほど根元に与えます。
・病虫害
オビカレハの幼虫とアメリカシロヒトリが、
サクラの葉を食いちらします。
うどんこ病も発生しやすいので、
定期的に殺菌・殺虫剤を撒いて対処します。
てんぐ巣病にかかった場合は、出ている枝を全て切り、
切り口には保護材を塗り、切り落とした枝は焼却します。
育て方のポイント!
・日当たりがよく、水はけのよい場所で栽培します。
・接ぎ木苗で増やすのが一番簡単です。
・剪定をきらい移植も難しいので、
品種選びと植え場所をしっかり考えます。