ナンテン(南天)はとても丈夫な植物なので、
広い範囲の土質に植え付けることができます
ただし、初めて育てる場合や、不安なく丈夫に育てるためには、
できるだけナンテンに適した土で育てるのが安心ですね。
地植えと鉢植え、それぞれに適した土をご紹介します。
[ナンテン栽培の土は?]
■地植えの場合
ナンテンが好む土の基本は、
水はけと水もちの良い、少し粘土質な土です。
水はけが良い土を好むはずなのに、
少し粘土質な土というのは、相反しているように思えます。
根付いた後であれば、多少の乾燥には耐えられますが、
どちらかというと、ナンテンは乾燥には強くありません。
ナンテンの根は、やや細く繊細で、水はけの良すぎる土だと、
根付きが悪くなることや、乾燥が早まり根を傷めることがあります。
少し粘土質に調整することで、細かい根にも土がよく絡まり、
根付きがよくなり、過乾燥を防止することもできます。
ただし、あまりにも強い粘土質にすると、
今度は土が硬くて根が張りにくいので、加減します。
◎お勧めの土の配合は
小粒の赤玉土4と腐葉土3と黒土3をよく混ぜたものです。
黒土を入れることで、保水性が増し、程よい粘りが出ます。
黒土が手に入らない場合は、
小粒の赤玉土7と腐葉土3をよく混ぜたものでも問題ありません。
どちらの配合で土を作るにしても、赤玉土は小粒を使います。
粒が大き過ぎると、隙間ができ過ぎ、
水もちが悪くなってしまいます。
用土が良いと元気に育ち、紅葉もきれいです
■鉢植えの場合
鉢植えの場合、一番簡単なのは市販の培養土を使うことです。
ホームセンターなどで市販されている培養土は、
植物が育ちやすいように、水はけや水もちの具合が調整されています。
そのため、ほとんどの市販品は、問題なくナンテンの鉢植えに使えます。
ただし、中には水はけが悪い培養土があるので、
その場合は、腐葉土や川砂を混ぜると水はけが良くなります。
その腐葉土や川砂の割合は、腐葉土ならば、1~2割くらい、
川砂は入れ過ぎると水もちが悪くなるので1割以内で良いでしょう。
市販の培養土を使わない場合は、
地植えの時と同じ配合で植え付けることができます。
■参考
・ナンテンの実がつかない理由
・ナンテンの育て方|若木は自然に成木は剪定します
・ヒイラギナンテンの育て方|落葉期に樹姿をコンパクトに剪定
・ナンテンの剪定
・ナンテン 増やし方