ナンテンは、2~3月に剪定します
■ナンテンの剪定
1.間引き剪定
ナンテンの木は、地際から何本もの枝が伸びるように育ちます。
そのため、伸びるままに放置してしまうと、
枝や葉が混んできて、風通しが悪くなります。
風通しが悪くなると、害虫がついたり、
病気にかかったりすることがあるので、
間引き剪定を行うようにしましょう。
剪定の適期は、2月~3月頃です。
混んでいる部分で、不要と思われるものを、
地際から思い切って剪定します。
実のつく品種のナンテンは、一度花が咲くと、
その後3年ほどは花が咲かない性質があります。
ナンテンのどの枝が不要か分からない場合は、
まずは花を咲かせた枝を切り、新しい枝に更新するようにします。
また、枯れてしまっている枝や、細く弱く育っている枝なども、
付け根から切っておくようにします。
また、実のならないオタフクナンテンなどは、
花付きを考慮する必要がありません。
不要な部分の枝を、地際や付け根から剪定しましょう。
じょうずに剪定すると花付きも良くなります
2.背丈を低くする剪定
木が若いうちは、背も低いので、
間引き剪定をして枝を更新するだけで、姿が乱れることはありません。
何年か育てていると、枝が長く伸び背が高くなってきます。
背が高くなりすぎたら、希望する高さになるように剪定します。
剪定の時期は、2月~3月頃です。
地際から伸びている枝のうち、比較的まだ低いものを残し、
背の高い枝を切ることで、株全体の高さを低くすることができます。
低い枝がない場合は、思い切って好みの高さまで切り戻します。
ナンテンは意外と芽を出す力が強いので、
好みの場所で枝を切っても、そこから数本の新しい枝を伸ばします。
枝を切ったところから新しい枝が伸びて生長するので、
切る時には、希望する高さよりも少し低めに剪定すると、
伸びた時に高くなりすぎません。
枝の途中で切る場合は、
全ての枝を同じくらいの高さに切るようにします。
高い枝を残してしまうと、そこにばかり養分が集中し、
新しい枝が伸びにくくなります。
ただし、すでに花芽ができている状態の枝を切るので、
剪定したその年は花や実を諦める必要があります。
■参考
・ナンテンの実がつかない理由
・ナンテンの育て方|若木は自然に成木は剪定します
・ヒイラギナンテンの育て方|落葉期に樹姿をコンパクトに剪定
・ナンテン 増やし方
・ナンテン栽培の土は?