気に入ったナンテンを増やしたいときには?
ナンテンを増やすにはどうすればいいのでしょうか?
■ナンテン 増やし方
1.種まき
オタフクナンテンなど、実のならない品種では種をとれないので、
ナンテンを種から増やすことができませんが、
実のつく品種であれば、種から増やすことができます。
11月頃、実が熟したら収穫し、果肉を取り除いて種をとります。
鉢やミニプランターなどに種まき用の用土などを入れ、種をまきます。
ナンテンの種は乾燥に弱いため、
種をとった後すぐにまくのが良いですが、
発芽自体は翌年の春になります。
どうしても種をとってすぐに種まきができない場合は、
乾燥しないように保管して、翌年の春に種をまくようにします。
春になって発芽するまでは、明るい日陰~半日陰で管理し、
あまり乾かにようにします。
ただし、冬の間凍るようなことは避けたいので、
鉢やプランターを軒下などに置くようにしましょう。
発芽した後は、半日陰の場所で管理します。
だんだん育ってくると、株間が狭くなってきますので、
生長の悪いものを間引きして株間を調整します。
ナンテンの苗がある程度まで大きくなったら、
定植して通常と同じように育てましょう。
2.挿し木
3月か9月が挿し木の適期です。
まずはナンテンの挿し穂を用意します。
前年以前に伸びた枝を15cm~20cmの長さに切ります。
切り口を水に1時間ほどつけておきましょう。
鉢やミニプランターなどの容器に、
小粒の赤玉土を入れて湿らせておきます。
水上げした挿し穂を、優しく用土に挿します。
明るい日陰~半日陰で、あまり乾かないように管理していると、
2ヶ月~3ヶ月ほどで発根します。
ナンテンは挿し木でも株分けでも増やせます
3.株分け
地植えの場合は、株分けをするために掘り上げる必要があるので、
株分けは、あまり向きません。
鉢植えであれば、植え替えなどをするタイミングで、
ナンテンの株分けを行うと良いでしょう。
3月~4月頃、株分けのみをすることも可能です。
ナンテンは一般的な樹木のように、1本の幹に枝が伸びるのではなく、
地際から何本もの枝が伸びるような育ち方をします。
鉢から株を抜き、1つの株に枝が4本~5本以上つくようにして株を分けます。
株があまり大きくない場合は、手で簡単に分けることができますが、
株が大きい場合は、清潔なハサミやナイフで切り分けましょう。
分けた株は、それぞれ通常どおりに植え付け、
ナンテンが根付くまでの1ヶ月ほどは、
半日陰であまり乾きすぎないように管理しましょう。
■参考
・ナンテンの実がつかない理由
・ナンテンの育て方|若木は自然に成木は剪定します
・ヒイラギナンテンの育て方|落葉期に樹姿をコンパクトに剪定
・ナンテンの剪定
・ナンテン栽培の土は?