チューリップ、色も種類もたくさん
チューリップ、八重咲きも人気
チューリップ(学名:)は、ユリ科チューリッパ属、
北アフリカ、中央アジア、地中海原産の多年草の球根花です。
別名ウッコンソウなどとも呼ばれています。
チューリップといえば、オランダを連想しますが、
日本も、オランダに次ぐ生産量を誇り、
品種改良もさかんに行われています。
主な種類
・早咲き種
3月下旬~4月上旬に開花
草丈は25~40cm
・普通咲き種
4月に開花
草丈45~60cm 切り花
・遅咲き種
4月下旬~5月上旬に開花
草丈40~50cm
個性的な花形が多数
・原種系
草丈が低め
・その他矮性種
ライラックワンダー
一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、パーロット咲きなど、
さまざまな花形があり、花色もさまざまで、
縞模様やぼかしなどもあります。
花壇だけではなく、鉢花としても楽しめます。
ダブルデッカー(二層植え)や、
寄せ植えで豪華に彩ってみてはいかがでしょうか。
プリムラ・マラコイデスや、ヒアシンスなど、
いろいろな花と相性がよく素敵です。
斬新な感覚に植えると、
今までとは違う春を満喫できるでしょう。
球根の植え付けは9月半ば~10月にかけて、
翌年の3月半ば~5月ころまで花が咲きます。
■チューリップの育て方 栽培方法
・球根選び
大きくてずっしり重い球根がよい花を咲かせます。
カビや傷がなく、底がへこんでないものを選びます。
皮はむけていてもだいじょうぶです。
同じ花色をそろえたり、開花時期を必ず確認しましょう。
球根は早めに求めることをおすすめします。
・植え付け
9月下旬~10月までには、植え付けを済ませます。
鉢植えにするには、草丈の低いものが適しています。
深さがある5号鉢に3球ほど植え付けます。
プランター植え、コンテナー植えにする場合は、
開花期が同じものや色をそろえて10cm間隔に植えてみましょう。
深さは、球根の頭が隠れるか見えるか程度でよいです。
球根を増やさないで咲かせる場合は、同じ色で密植させると華やかです。
ダブルデッカーにする場合は、球根がかさならないように、
深さを変えてずらして植えます。
いずれも、水はけがよく、保水性があり、
有機質が豊富な土を用います。
赤玉土(小)・腐葉土を6:4の割合で配合したものや、
赤玉土(小)・腐葉土・ピートモスを5:3:2の割合で配合した土でもよいでしょう。
・置き場所
日光がよく当たる屋外で育てます。
球根を植えた後は、寒さに当てて、
花芽分化をうながしてあげましょう。
冬の間も、1月いっぱいころまでは、
屋外に置いてもかまいません。
少なくとも、50日程度は2~8℃の低温にあてます。
室内に取り込む時も、最初の10日くらいは、
火の気のないところに置きます。
徐々に、暖かくしていきます。
暖かすぎる場所は、好ましくありません。
・水やり
地植えにしてる場合は、水やりはしなくてもよいです。
鉢花として育てる時は、土が乾いたらすぐに水をあたえましょう。
特に冬の水やりは、乾燥させないように、気を配ります。
乾燥対策に、落ち葉やコケなどをかぶせて、保湿する方法があります。
・肥料
チューリップには、芽が出たころと、
花が終わってから、緩効性の化学肥料を施します。
・増やし方
鉢植えでは、球根が太りにくいので、分球はしにくいです。
花後すぐに地植えにしてあげると球根が太ります。
地植えなら、花が終わってから花首を切り、
水やりを続けて球根を育てることができます。
6月上旬に、葉が黄ばんできたら、掘り上げて乾燥させましょう。
・病害虫
アブラムシが発生する場合があります。
対策として、オルトラン粒剤をまいて駆除します。
POINT!
・大きくてずっしり重い球根を選ぶ
・冬の寒さに当てると花芽が充実する
・花後は球根を太らせて来年も楽しもう