クロッカスの美しい花びらとシベ
クロッカスの群生は春を感じさせる
クロッカスの黄色は元気いっぱい
クロッカス(Crocus、学名:Crocus vernus)は、
アヤメ科クロッカス属、
地中海沿岸原産の球根草です。
別名ハナサフラン、ハルサフランなどとも
呼ばれています。
春の訪れを告げる、春の花としてポピュラーです。
水栽培のほか、鉢植えも人気があります。
群稙させると、とても見栄えがします。
主な種類
・春咲き 開花は3月
ベルヌス、ピックウィック、リメンブランセ、マンモスイエロー
・冬咲き 開花は2~3月上旬
クリームビューティ、ジプシーガール、レディーキラー、ブルーパープル
・秋咲き 開花は10~11月
サフランは、花も美しく、スパイスとしても活用される
球根は4cmくらいで、細長い葉に囲まれています。
花色は、黄色、白、紫、薄紫、藤色などが代表的です。
クロッカスは、水や土がないところでも、
花がさく品種もあります。
この性質を利用して、おしゃれな演出をしてみましょう。
ビー玉をしいたガラス容器を使ってみたり、
ハイドロカルチャーに植えてもすてきです。
また、水ゴケでハンギングボールを作り、
球根を植えこむのもユニークではないでしょうか。
球根の植え付けは、9月中旬~10月、開花は3月頃です。
■クロッカスの育て方 栽培方法
・球根選び
大きく太ったものがよい球根です。
傷や斑点、皮のあいだにくぼみがあるものや、
しまりがわるいものは避けましょう。
・植え付け
購入した球根は、すぐに植え付けて下さい。
春咲きの球根は9月中旬~10月ころに、
秋咲きの球根は8月ころに植え付けます。
鉢植えにする場合は、4号鉢で5球ほど、
5号鉢で6球くらいに植えます。
プランター植えにする場合は、
5~10cmの間隔にし、
深さは10cmに植えましょう。
違う品種を同じ鉢に植えると、
花が咲く時期がずれてしまう可能性があるので、
同じ品種ごとに植えるのがのぞましいでしょう。
いずれも、水はけのよい市販の草花用の培養土に、
緩効性の化学肥料を施したものを用います。
ハイドロカルチャーを利用する場合は、
水位は1~2cmくらいで、
水が減ったら足す程度にします。
・置き場所
日当たりのよい場所で管理します。
クロッカスは、寒さに当てないと、
花が付かない品種も多いです。
年内までは、屋外に置くようにしましょう。
霜が降りるようになったら、
室内に移動させますが、
日がよく当たる窓辺に置きましょう。
クロッカスは、温かな場所でなくてもかまいません。
・水やり
土が乾いてから、たっぷりと水やりをします。
・肥料
植え付けに元肥として、緩効性の化学肥料を施します。
花がおわってから、緩効性の化学肥料のお礼肥をします。
・増やし方
クロッカスは、分球で増やします。
花が終わる、5月末~6月のころ、
葉が黄色に変色してきたら、
掘り上げをします。
掘り上げて、よく乾燥させ、
子球がついていたら分球して、
涼しい場所で保管しましょう。
地植えの場合は、4~5年植えっぱなしで大丈夫です。
球根が混み合ってきたら、いっかい掘り上げて、
ばらしてから良い球根を間隔をあけて植えます。
・病害虫
葉先が黄変して、球根や茎の付け根が腐る、
軟腐病の心配があります。
窒素分の多い肥料を避け、球根を植え付ける前には、
ベンレート1000倍溶液につけて、
消毒すると予防になります。
・水栽培
クロッカス水耕栽培で楽しむには、
10月下旬~11月ころから栽培をはじめます。
球根から根が出るまでは、
球根の底が水に触れる程度にして、
暗い場所に置きます。
発根したら、球根と水の間に、
すきまを作る程度まで水を捨てて、
根だけが水に浸かるようにします。
日当たりのよい窓辺に移動させます。
水は1週間に1度はとりかえ、
水が腐らないように気を配ります。
花が終わったら、球根を地植えにして育てましょう。
球根が太るまで、2年くらいは、花が咲かなくても大丈夫です。
POINT!
・寒さに当てないと、花が付かない品種が多い
・花後にお礼肥をあげ翌年も咲かせよう
・水栽培は、植物の生長が目前で見られる