クンシラン(君子蘭)は、日本の家にも、洋風にも良く合い、
和室、居間、玄関、ベランダ、さまざまな場所に彩りを与えてくれます
強健で、栽培難易度も低く、初心者でも簡単に育てることができます。
しかし、強健とは言え、適した栽培管理を行わなければ、花が咲きにくいです。
クンシランの花が咲かない場合の原因は何でしょうか?
■クンシラン 花が咲かない
クンシランは、漢字で書くと、君子蘭と書きますが、
彼岸花の仲間で、ヒガンバナ科に属します。
良く似ているとされるのがアマリリスですが、
アマリリスは同じヒガンバナ科に属しますが、開花期は異なります。
クンシランの開花期は3月下旬~4月頃。
春の花では、早くに咲く花のひとつで、
色鮮やかな品種が多く、春の訪れを感じさせてくれます。
1.日照不足
花が咲かない一番の原因は、日照不足です。
霜がおりないようにするため、冬越しは室内で行うのが一般的ですが、
冬の間に日照不足になると、春にしっかりと花を咲かせられなくなります。
5月以降~冬の時期までは戸外で栽培するのが理想的で、
室内に取り込んだあとも、日光が十分に当たる、
レースカーテン越しの窓辺などに置くようにしましょう。
2.窒素分が多い
油粕や、ハイポネックスなど、窒素分の高い肥料ばかり施していると、
葉ばかりが生長するようになり、花芽がつきにくくなってしまいます。
バランス良く、窒素、リン酸、カリの三要素が含まれるよう、
有機質肥料を工夫し、3月~5月は、月1回追肥を行うようにして下さい。
クンシランの種
3.水の与え方が不適切
クンシランの水やりの基本は、鉢土の表面が白く乾き始めた頃にたっぷりと与えることです。
また、春から秋にかけての期間は夕方頃に毎日水やりを行うようにし、
冬場は、暖かい午前中の時間に水やりするのがベストです。
4.寒さに当たっていない
クンシランは、冬は室内で栽培しますが、
花芽がつくまでは、暖房の無い場所で寒さに当てることが大切です。
温度は5~12℃が理想的で、これ以上暖かいと花芽がつきにくいです。
クンシランは、水やり、日照、肥料、温度この4つのポイントさえ押さえれば、
決して栽培が難しい植物ではありません。
花が咲かない場合は、この3つのポイントを今一度見直してみましょう。
また、今年咲かなくても、上記のように管理をじゅうぶんすれば、
翌年は、きっと咲いてくれるはずです。