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クモマグサの育て方|風通しのよい日なたで栽培

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クモマグサのピンク


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クモマグサの白


洋種のクモマグサ(Irish Saxifrage、
学名:Saxifraga Mossy Group)は、
ユキノシタ科サキシフラガ属、
ヨーロッパ原産の耐寒性常緑多年草です。
別名クモマグサ、西洋クモマグサ、などとも呼ばれています。

日本に自生している、山野草のクモマグサとは、
別物として扱います。

寒さには非常に強く、選抜育種を繰り返してきてるので、
じょうぶな園芸品種が増えてきています。
草丈は10~20㎝ほどで、よく分枝し、
ほふく性の株が、こんもりときれいです。

5枚の花びらのチャーミングな花が咲きます。
花色はピンク、白、赤などがあります。

高山植物のなかでは、比較的管理がやさしいです。
花色も鮮やかなので、春日和にはとても似合います。
ほっこりとさせるような、癒しをくれる花ですね。

タネは、2月~3月初めころにまき、開花は、3~4月です。


クモマグサ育て方 栽培方法

・タネまき
2月~3月初旬にまきます。
発芽はしやすいので、薄まきでもだいじょうぶです。
タネはひじょうに細かいので、
底面吸水したピートバンなどに、
川砂などと混ぜてばらまきをします。

・定植
水はけのよい、市販の山野草培養土などを用いて、
植えつけます。
苗の場合は、生長に応じて少しずつ、
大きな鉢へ植え替えていきます。

・置き場所
洋種のクモマグサは、日がよくあたる、
戸外などで育てるようにします。
真夏は、明るい日陰におき、涼しく管理をします。
冬の冷たい風は、避けるようにする方が安心です。

・水やり
成長期には、鉢土の表面が乾いたら、
たっぷり水をあたえます。
秋から春にかけての時期は、
土がしっかり乾いてから、あたえるようにします。

・肥料
クモマグサは、肥料は少々で間に合います。
リン酸とカリが多めに配合された、
緩効性の化成肥料を、少しほどこしましょう。
3~9月には、月に1~2回薄めた液肥をあたえます。
気温が高い季節には、さらに薄めた液肥がよいでしょう。

・植え替え
川砂を混ぜた、水はけのよい用土に、植え替えます。
植え替えは、毎年行うのがよく、
花が終わる5~6月が適期です。
枯れた茎や葉や、弱っているものは、
すべて取り除きましょう。

・増やし方
洋種クモマグサは、株分けで増やすとよいでしょう。
花が終わってから行います。
タネで増やしたい場合は、6~7月にタネを採り、
紙袋などに入れて、冷蔵庫に保管しておきます。
翌年の早春にタネをまきます。

・病害虫
ハダニやカイガラムシやアブラムシなどが、
つきやすいので、殺虫剤などの散布で対応します。

kurukuru.gifPOINT!
・過湿にならない程度の水やりをする
・風通しのよい日なたで育てる
・花がらと枯葉は、こまめに取り除く