科名:トチノキ科
形態:落葉高木
英名:Red horse chestnut
学名:Aesculus carnea
原産:交配種
開花:5月中旬~6月中旬
「ベニバナトチノキ」という名の由来は、
紅色をした花のトチノキ近縁種から
トチノキの名前を借りてきたという説があります。
ヨーロッパ原産のセイヨウトチノキと
北アメリカ原産のアカバナアメリカトチノキとの交配種です。
庭木や街路樹によく用いられるようになりました。
・品種
ベニバナトチノキは、日本のトチノキよりも
やや小さい、欧州産の園芸種です。
作りだされたのは1820年ごろと、実は歴史がある品種です。
■ベニバナトチノキの育て方 栽培方法
・苗選び
品種物を手に入れる時は、
花の付き方や色、特徴などをチェックしながら購入します。
・植え付け
落葉期の11月下旬~3月上旬が適しています。
寒い地方では3月以降暖かくなってからにします。
日当たり、水はけのよい広い場所に植えます。
大きめの植え穴には肥料をまぜ、高植えにし、
支柱を立ててたくさん水やりをします。
鉢植えは2年に一回、植え替えるようにします。
・剪定
時期は葉が落ちた12月~2月中旬ぐらいが適しています。
花芽がないことを確認してから込み入った部分や
逆枝、交差枝などを間引くように切りこみます。
枝を切る時は必ずつけ根から切り落とします。
何もしなくても樹形はまとまりますが、
庭の広さにあわせて芯を止め、
小さな姿を維持出来るように努めます。
・増やし方
ベニバナトチノキは交配種なので接ぎ木で増やします。
接ぎ木を行う時期は、3月下旬~4月上旬に行います。
増やしたい品種の枝を切り、
2年生苗のトチノキを台木にし、切り接ぎをします。
・施肥
1月~2月の寒肥は、堆肥に鳥の糞をまぜて根回りに軽くすきき込みます
。
8月下旬の追肥は油かすに4割ほど骨粉をまぜ、
4握りほどを根元にばらまきます。
・病虫害
テッポウムシが発生しやすいので、
見つけたらすぐ取って、薬剤を散布し駆除します。
育て方のポイント!
・樹冠はかなり大きくなるので、広い場所に植え付けます。
・耐寒性はありますが、苗木のうちは暖かくなってから植え付けます。
・落葉期に花芽を落とさないよう、剪定を行います。