ライラックの成木
ライラックの香りよい花
科名:モクセイ科
形態:落葉低木
英名:Lilac
学名:Syringa vulgaris
原産:ヨーロッパ
開花:5月中旬~6月中旬
「ライラック」と呼ばれている名前の由来は
英語「Lilac」のカタカナ表記から来た説があり、
他にフランス語由来のリラでも呼ばれる花木です。
日本には明治時代中期に渡来し、
寒さに強いため、北海道をはじめ寒い地方の
代表的な花木として親しまれています。
香りがよく、香水にも使われているほどです。
・品種
フランスを中心に欧米で改良がかなり進んでいます。
花色は紫、白、紅、桃色などの濃淡があり、
それぞれ一重咲きと八重咲きがあります。
また自生種のハシドイの改良種をはじめ、
1m以下の矮性種も作られています。
■ライラックの育て方 栽培方法
・苗選び
ライラックは夏の暑さに弱く、気温が高すぎると芽形成がうまくできず、
花の咲き方が悪くなることもあります。
暖かい地方で育てる場合、品種をよく選んで植えることが大切です。
・植え付け
厳寒期を除いた11月下旬~3月までに
日当たりと水はけがよい場所に植えます。
寒い地方では春に植えます。
・剪定
落葉期の12月~2月ごろに、
細い枝や古い枝を、花芽のついていない不要な枝を切り取ります。
剪定をしすぎると枝が枯れ込んだり、
樹の生長する勢いが落ちてしまうケースがあります。
よって強すぎる剪定は避け、なかば放任して育てます。
・増やし方
ライラックはの接ぎ木はイボタノキを台木として、
枝を3月ごろに接ぐのが普通です。
・施肥
1月中旬~2月中旬、花後、および8月下旬ごろに、
油かすと骨粉を同じ量まぜたものを、2握りほど株元に与えます。
・病虫害
うどんこ病、テッポウムシの発生に気をつけます。
育て方のポイント!
・剪定は余計な枝を切る程度で、ある程度ほっておきます。
・日当たりのよい場所に植えます。
・接ぎ木苗の台芽はすぐに切り取ります。