ロウバイの花
科名:ロウバイ科
形態:落葉低木
英名:Winter sweet
学名:Chimonanthus praecox
原産:中国
開花:12月下旬~3月中旬
「ロウバイ」と呼ばれている名前の由来は
花の質感がロウ細工のように見えることから来た説、
花の色が蜜蝋(みつろう)に似ているからなどの説があります。
冬を代表する花の一つとして、
お正月の床飾りにも使われるほど昔から親しまれています。
ウメのように香りが高い花が咲きます。
・品種
ロウバイの基本種は、花の中心は濃い紫色で、
その周囲が黄色ですが、花の内側も黄色のソシンロウバイ、
花径が3cm以上大きなトウロウバイ、
ソシンとトウの中間種のカカバイなどの種類があります。
ロウバイの実
■ロウバイの育て方 栽培方法
・苗選び
クロバナロウバイなど花の色が全く違う品種があるので
特徴をよく調べ、好みの品種を入手するように注意します。
・植え付け
厳寒期を除いた11月~3月のころ、
日当たりと水はけがよい場所に高植えします。
植え付けた後は、極端な乾燥を避けるため、
ワラや不織布などで株元を覆って対策をします。
・剪定
ヒコバエがたくさん出るので主幹を3本ぐらい残し、
後は早めに整理すると、コンパクトに樹形がまとまります。
強い剪定をすると切り口の下から丈夫な枝が出て
花芽がつきにくくなるので、11月下旬~12月に
根元から20cmほど残して切り詰めます。
・増やし方
品種ものは接ぎ木で増やします。
台木にはタネから育てた3~4年ぐらいの株を使い、
切り接ぎを3月下旬~4月上旬に行います。
・施肥
花後と8月下旬ごろに、
油かすと骨粉を同じ量をまぜて、2握りほど与えます。
・病虫害
特に必要はありません。
育て方のポイント!
・長く伸びた枝には花芽はほとんど付かないので切り込みます。
・西日と風を嫌いますが、移植は難しいのでよく考えて植え場所を決めます。
・短い枝を内側に向けて密生させる性質があるので、早めに切り取ります。