アケビの実
収穫されたアケビ
アケビの花
科名:アケビ科
形態:落葉つる性、常緑つる性
英名:Chocolate vine(アケビ)
Japanese staunton vine(ムベ)
学名:Akebia quinata(アケビ)
Stauntonia hexaphylla(ムベ)
原産:日本、中国ほか
開花:4月中旬~5月中旬
「アケビ」と呼ばれている名前の由来は
熟すと実が裂ける様子から「開ける実」→
「あけみ」→「アケビ」と変化した説があります。
「ムベ」と呼ばれている名前の由来は
天智天皇がこの果実を食べた時、
「むべなるかな(もっともなことだ)」と言ったことが
そのまま名前になった説があります。
アケビとムベの違いは、アケビは落葉性で実が熟すと割れますが、
ムベは常緑性で実が割れない点です。
白い果肉は甘くて柔らかいので、美味しいです。
・品種
ムベは一種類しかありませんが、
アケビの近縁種として小さな葉が3枚のミツバアケビ、
アケビとミツバアケビの雑種のゴヨウアケビなどがあります。
ムベの実
■アケビ・ムベの育て方 栽培方法
・苗選び
アケビには葉の数の違いや果肉の色など
種類によって違うため、特徴をよく調べてから入手します。
ムベは一種類です。
・植え付け
アケビは厳寒期を除いた11月中旬~2月中旬ごろ
ムベはもっと暖かくなった4月~5月、9月が適しています。、
日当たりと水はけがよい場所に、浅めに大きく穴を開けます。
肥沃な土を好むため、堆肥や腐葉土をよく混ぜ込んでおき、
細長い根を傷めないようにていねいに植えつけます。
・剪定
厳寒期を除いた実が終わる11月~12月、2月ごろが適しています。
つるの途中からでてくる芽と、株元から生えるつるは不要なので、
つけ根から切り戻します。
秋に実をつける花が咲いている枝は、
切り落とさないように注意します。
長すぎた枝、突出して邪魔な枝は、果実の収穫後に切り戻します。
・増やし方
実生で増やす場合は、果実をとってすぐまくか
3月中旬ごろまきます。
実がつくまでに数年かかります。
・施肥
花後と8月下旬ごろに、
油かすと骨粉を同じ量をまぜて、2握りほど与えます。
・病虫害
アブラムシやうどんこ病に注意します。
育て方のポイント!
・日当たりがよく、適度な湿気を含む土壌を好みます。
・冬の寒さと冷たい風による乾燥を防ぐとよく育ちます。
・不要な枝を切り、日当たりと通風をよくすると実がよく成ります。