エゴノキ
エゴノキの花
科名:エゴノキ科
形態:落葉小高木
英名:Japanese snowbell
学名:Styrax japonica
原産:日本
開花:5月中旬~6月
「エゴノキ」と呼ばれている名前の由来は、
果実を食べると舌や喉を刺激して
えぐい(えごい)ことから呼ばれている説があります。
白い小さな花が鈴なりになるので庭木としてはもちろん、
粘り気、緻密な材木の特性を生かし、将棋のこまにも使われています。
また果皮に有毒なサポニンを多く含んでいるので、
昔は魚を収穫したり、石鹸と同じように洗浄剤として利用されていました。
種子は硬い殻に包まれているので、お手玉の中に入れると良い音がします。
・品種
エゴノキの品種には、枝が垂れ下がるシダレエゴノキ、
花が淡い紅色のベニバナエゴノキなどがあります。
■エゴノキの育て方 栽培方法
・苗選び
エゴノキは樹勢が強く育てやすい庭木ですが、
植え替え時期が落葉中のため、わかりやすい特徴である
葉や花を確認することが出来ません。
目的通りの品種かをよく確かめ、
苗木は株立ちか単幹かを選び、
しんを切り詰めていないものを入手します。
・植え付け
植え付けは厳寒期を除いた落葉期12月、2月~3月下旬に行います。
日当たり~半日陰ぐらいの場所を選びます。
日当たりが強すぎる乾燥地は嫌います。
粘質土や砂質には堆肥をたくさん与えておき、
水はけのよい環境に整え、やや高植えにして支柱を立てます。
・剪定
枝が横に広がるように開放感のある自然樹形を楽しめる庭木です。
強く剪定しなくても、徒長枝や不要な枝を整理するとまとまります。
整理する枝は必ずつけ根から切り、切り口には保護剤を塗ります。
時期は12月~2月の落葉時期に、花芽が付かない枝はつけ根から切り、
枝が少ない場所では5芽ぐらいを残し切り戻します。
このようにすると残した芽から短枝が伸びてきます。
・増やし方
エゴノキは実生で増やすことが可能です。
秋に完熟した実からタネをとり、すぐまきます。
4月ごろには発芽します。
・施肥
肥料はさほど多くは必要としません。
元気がない時だけ窒素分が少ない化成肥料を与えます。
・病害虫
テッポウムシ、カイガラムシが発生したらすぐ駆除します。
枝先に緑白色をした虫こぶが付いた場合は、
これはエゴノネコアシアブラムシの仕業なので、すぐ取り除きます。
育て方のポイント!
・やや湿り気のある土壌を好みます。
・乾燥を嫌うので、根元には日があたらない場所に植えます。
・剪定は枝分かれをしている場所、付け根から切り落とします。