カツラの古木
カツラのチャーミングな葉
科名:カツラ科
形態:落葉高木
英名:KatsuraTree
学名:Cercidiphyllum japonicum
原産:日本
開花:4月中旬
「カツラ」と呼ばれている名前の由来は、
香出(カヅ)からで「ラ」は語尾の添え詞という説があります。
黄葉した葉はカラメルのような甘い香りがします。
一本の幹がまっすぐに伸び、枝葉を広げる樹形が美しく、
樹高が30m近く直径2mぐらいまで育ちます。
全国各地の巨木が指定記念物として保護を受けています。
・品種
枝が垂れ下がるシダレカツラ、ヒロハカツラがあります。
園芸品種には新葉が紅紫色になる「レッド・フォックス」があります。
■カツラの育て方 栽培方法
・苗選び
植え付け時期が落葉時期になります。
葉だけでは判断がしずらいので注意しながら、
元気が良い苗を選びます。
・植え付け
厳寒期を除いた12月、2月下旬~3月中旬の落葉時期が適しています。
日当たり、水はけ、水もちのよい肥沃な場所に植え付けます。
・剪定
自然樹形を楽しみたいところですが、大きくなりすぎると困るので、
12月~2月にかけて枝幹を3本ぐらい選びます。
枯れた枝、混みあっている枝など不要な枝は切り戻して整理します。
剪定は枝分かれしている付け根の部分で切り戻します。
太い枝を切った場合は雑菌が入らないよう
切り口に癒合剤を塗っておきます。
・増やし方
カツラは実生でふやすことができます。
秋に雌株から果実が熟すのでここからタネを採り、
乾かさないように涼しい場所で貯蔵しておきます。
翌春2月下旬~3月中旬頃にまき、芽が出るまで水を与えます。
・施肥
やせ地でなければ、特に与える必要はありません。
・病害虫
枝や幹の内部を食い荒らすテッポウムシが出ることがありますが、
他には特別に心配はありません。
育て方のポイント!
・日当たり~半日くらい日の差す半日陰の場所を好みます。
・沢沿いなどの湿った肥沃地を好み、乾燥は嫌います。
・耐寒性、耐暑性、耐病性に強いので育てやすい庭木です。