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カシ類の育て方|若木のうちに剪定して樹形を作る

  • 投稿日:
  • by flower777
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カシの大木


科名:ブナ科
形態:常緑中高木
英名:Oak
学名:Quercus
原産:日本、中国ほか
開花:4月下旬~6月中旬

常緑性のブナ科の木で落葉樹の種類をナラ(楢)、
常緑樹の種類をカシ(樫)と呼んでいます。
ドングリが実るので、昔から親しまれています。

多くの種類が寒さに強く、潮風や大気汚染に強いので
防風林をはじめ、防火林、防音林として植えられています。
また住宅用の生け垣としても適しています。

・品種
カシ類には、アラカシ、シラカシ、アラカン、シイ
ウバメガシなどがあります。
カシといいと関西ではアラカシ、関東ではシラカシを指します。
ウバメガシは備長炭の原料して使われます。

arakasi.jpg
カシの木の葉


カシ育て方 栽培方法

・苗選び
カシ類は庭の大きさにあわせ、幹がまっすぐに伸びており、
小枝の数が多い苗木を入手します。

・植え付け
4月下旬~5月、9月~10月上旬に
堆肥をすき込んだ植え穴に植え付け、支柱を立てて支えます。

カシ類は根がまっすぐ伸びる性質を持っています。
細根が少ないため、移植して根付かせるのは難しいので
植え場所はよく考えてから決めます。

・剪定
カシ類は刈り込みに強い庭木です。
6月下旬~7月、11月~12月が適しています。
生長の具合をみて、刈り込んだり透かし剪定を行います。

株立ちの棒ガシ仕立てにする時は、
できるだけ若い木のうちに樹形を作るようにします。
太すぎる脇枝をのこぎりで元から切り落とし、
小枝がついている脇枝は、小枝を残すように短く切り戻します。

生け垣にする時は、こまめに刈り込み、
内部が蒸れないように注意し、側芽の萌芽を促します。

・増やし方
実生でふやすことが可能です。
タネは乾燥すると発芽率が著しく低下するので、
10月中旬~11月中旬のとりまきが好ましいです。

春まきの場合は、翌春2月中旬~3月中旬頃まで、
湿った砂に貯蔵しておきます。どちらとも移植が難しいので
生け垣を作る場所に直接種をまきます。

・施肥
特に必要ありません。
やせた土地では様子を見ながら、
葉が黄色を帯びてきたら、
春と秋に油かすに骨粉を少量まぜて与えます。

・病虫害
日当たり、風通しが悪いとカイガラムシ、アブラムシ、
テッポウムシ、うどんこ病、すす病が発生します。
春から秋の生長期には、定期的に薬をまいて防ぎます。

kurukuru.gif育て方のポイント!
・日当たりを好みますが、日陰でも生育します。
・細根があまり出ないため、移植には向きません。
・埋立地のような水はけの悪い土地でも育ち土壌を選びません。