エクメア シマサンゴアナナス
グズマニア アナナス
チランドシア キアネア
アナナス ananas とは、本来はパイナップルのことで、
パイナップル科の植物の総称です。
アナナス類の開花時期は5月~7月ですが、
花びらのように見えるのは、
実は花苞と呼ばれる葉の変化した部分です。
アナナス類は葉の間に水を蓄えるものが多く、
水や土も不要の植物として知られるエアープランツも、
アナナス類の仲間です。
アナナスの種類のうち、花や花苞が美しい種類は主に下記の通りです。
・エクメア・ファスキアタ...ピンクの花苞に青花
・グズマニア・アマランス...ピンク~赤の花苞
・グズマニア・マグニフィカ...赤い花苞
・チランジア・キアネア...ピンクの花苞に白や紫の花
・フィリーセア・カリナタ...赤から黄色になる花苞
・フリーセア・スプレンデンス...赤い花苞に黄色の花、虎模様の葉
■アナナス類の育て方 栽培方法
・置き場所
強い直射日光に当たると、株が蒸れたり、葉が焼けてしまうので、
1年を通して明るい日陰で育てます。
窓際に置くなら、レースのカーテン越しに光を当てましょう。
越冬温度は3~5℃なので、冬は室内に取り込みます。
・水やり
水のやり方は、普通の植物とは異なります。
葉が重なって、株の中心が筒状になったものは、
その部分に常に水を貯めておくようにします。
水やりをするときは、
筒状の部分にたまった水が入れ替わるくらい、
たっぷりと水を注ぎ入れます。
ただし、冬になったら鉢を逆さまにして、
水をいったん出してしまい、
底にわずかに水がたまる程度に管理します。
エアープランツの場合は、
時々霧吹きで葉水を与えるくらいにします。
・株分け
アナナス類の株分けは、5月~7月に行います。
一度開花した株には再び花はつかないので、
子株を分けて育てます。
花が終わると子株が脇に生えてくるので、
葉が6~7枚になったら、株元をつまんで、
かき取るように切り離します。
握りこぶしくらいの大きさのミズゴケで根元を包んで、
輪ゴムで止めて、4.5~6号鉢にそのまま入れ、
周りにもミズゴケを詰めて動かないように固定して植え替えます。
肥料は2ヶ月くらいして根が出てから与えます。
親株は、もう花をつけることはありませんが、
葉の美しさを楽しむためにそのまま育ててもよいでしょう。
・施肥
月1回を目安に、液肥を施します。
・病虫害
アナナス類にはカイガラムシやアブラムシがつきやすいので、
見つけ次第、葉を傷つけないように、
古い歯ブラシなどでこすり落とします。
オルトラン粒剤などで防除するのもよいです。
POINT!
・真夏の強い直射日光には弱い
・越冬温度は3~5℃なので、冬は室内に
・水のやり方は、普通の植物とは異なる