パンジー、補色で植えるときれい
パンジーのワインレッドも大人っぽい
パンジー、人気のフリル咲き
パンジーの青はホワイトガーデンに映える
パンジー(Pansy,学名:Viola X wittrockiana、
シノニム:Viola tricolor hortensis)は、スミレ科の一年草です。
パンジーは、1800年代に北欧で野生の、
サンシキスミレなどの交配により生まれました。
観賞植物として親しまれていますが、
低木や灌木の下に植えると、雑草を抑制する効果があり、
生物マルチとしても利用されています。
パンジーは寄せ植えや鉢植え用の花苗として人気があります。
花の大きさや花の色、花の模様などが、
異なる多くの品種があり育てやすいのが人気の理由です。
パンジーの品種は、花の大きさから、
大輪系、中輪系、小輪系と大まかに分けられています。
最も一般的なパンジーは、花の大きさが4~5cmの中輪系です。
大輪系では花の大きさがおよそ8cm~9cm以上のマンモス・ジャイアント系、
中輪系ではニュークリスタルシリーズ、
小輪系ではプリンセスシリーズが人気です。
小輪系はたくさんの花をつけ、強い性質を持っています。
パンジーのタネまきは8~9月ごろで、
3~4月頃に花が咲きます。
年末年始に花を楽しみたい場合は、
もう少し早い7月中旬にタネをまきます。
■パンジーの育て方 栽培方法
・タネまき
タネが重ならないようにばらまきにします。
パンジーのタネは、発芽するときに光があった方が、
発芽が促進される好光性なので、土をかける必要はありません。
乾燥を避けるために土をかける場合は、ごく薄くします。
底面給水をし、乾かないよう新聞紙をのせ、ときどき霧を吹き、
直射日光の当たらない風通しの良い場所に置きます。
1週間~10日程度で発芽します。
発芽したら、新聞紙を外して、日当たりのよい場所に移動します。
本葉が出るまでは、霧吹きで水をやります。
水を与えすぎると過湿で蒸れて、苗が腐ることがあります。
水やりは午前中にし、良く日光に当てることが過湿を防ぐコツです。
・植え替え
本葉が2~3枚になったら植え替えを行います。
水はけのよい培養土で、苗を一本ずつ植えかえます。
3号ポットが大きさ的にちょうどよいでしょう。
・定植
十分に株が大きくなったら、定植します。
年末年始にに花を楽しむ早咲きなら11月中旬までに、
春咲きの場合は3月になってから定植します。
冬は成長が遅いので、早咲きは密植するとすぐに楽しめます。
春咲きの場合は、15~20cm間隔で植えます。
鉢の場合は4.5~5号鉢が良いでしょう。
ハンギングバスケットは、
冬に植えかえても茂るのに時間がかかるため、
3月に植え替えましょう。
・置き場所
根腐れが起こらないよう、できるだけ雨に当てないようにします。
凍らない限り寒さにはかなり強いのですが、
冬は軒下で霜を避けた方がよいでしょう。
・施肥
植え替え時や定植時に、緩効性化成肥料を3g/L、元肥として施します。
花が咲いたら、月に2~3回液肥を与えます。
・病害虫
病気を媒介するアブラムシは、スミチオンン乳剤などを散布したり、
オルトラン粒剤などの殺虫剤を株の根元に撒いて防除します。
POINT!
・年末年始に花を楽しみたい場合は7月中旬くらいにタネをまく
・十分に株が大きくなったら、定植する
・日当たりを好み、長雨が少し苦手