フウチソウ、細長い葉がきれい
フウチソウの模様はいろいろある
フウチソウ(学名:Hakonechloa Macra)は、
イネ科ウラハグサ属の多年草です。
8~9月ころに花が咲きます。
別名ウラハグサとも呼ばれています。
主な自生地は、関東から近畿の、
太平洋側の山野で見られます。
関連種は、オウゴンフウチソウ、
キンウラハグサ、ベニフウチソウなどがあります。
一般に流通するのは、園芸品種が中心です。
茎が株状に生えて、
細長い葉が、株元でねじれているので、
葉が裏表になっています。
草丈は、20~30㎝ほどです。
穂のような花がつきますが、
花よりも、観葉植物感覚で葉を楽しめます。
生育がとても旺盛で寒さや暑さにつよく、
カラーリーフを初めて育てたり、盆栽にも適しています。
素朴ながらも、生命力のある緑に癒されるでしょう。
フウチソウ、観葉植物のように楽しめる
■フウチソウの育て方 栽培方法
・置き場所
日の当たる屋外で育てます。
葉が焼けやすい園芸品種は、
盛夏時は明るい日陰などに置くか、
軽く遮光するとよいでしょう。
フウチソウは、とくに春はじゅうぶんに、
陽光に当てると、葉色の発色が、
美しくなりやすいです。
庭植えは、傾斜地や少し盛り土をして、
植えるとよいです。
・水やり
鉢土の表面が乾いたら、
水をたっぷりあたえましょう。
極端に乾燥させるようなことは、
避けるのが賢明です。
フウチソウの葉が巻きだしたら、
水やりが必要なサインです。
・肥料
春に固形の油かすなどを置き肥します。
日光に当てても、葉色が上がらない場合は、
ごく薄めの窒素が多い、
即効性の液体肥料をほどこして、
様子をみましょう。
庭植えと盆栽には、
肥料をあたえなくても大丈夫です。
・手入れ
生長期がはじまる直前に、
古い葉をとりのぞいて、
清潔な環境にしましょう。
初夏から7月まで、新芽をいくつか、
間引くとよいでしょう。
上に向かって、引き抜くと簡単です。
・植え替え
2~4月ころの休眠してるときに、
植え替えをします。
鉢植えは2年ごとに、庭植えも3~5年ごとに、
掘り上げて、植えなおします。
株を分けたり、傷んだ根などを切り落とします。
いずれも、用土は水はけのよい性質を、
持つものを使いましょう。
草花用の培養土でもよいです。
・冬越し
フウチソウは冬を迎えると、
葉の色が黄色く変色したのち、枯れて休眠します。
株元くらいのところで、
葉を切り落としておきます。
・増やし方
大きくなった株を、植え替えの時に、
分けて増やします。
株は、2つないし3つほどにします。
・病害虫
じょうぶなので、病害虫の心配はありません。
POINT!
・真夏の直射日光はさける
・過湿と乾燥の加減に気を配って水やりを行う
・早春の休眠時に植え替えを済ませる