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タイワンクマガイソウの育て方|定期的に消毒して栽培

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タイワンクマガイソウのつぼみ


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タイワンクマガイソウの花たち

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タイワンクマガイソウのアップ


タイワンクマガイソウ(学名:Cypripedium Formosanum)は、
ラン科クマガイソウ属の高山植物です。
4~5月ころに、花の見ごろを迎えます。
日本原産のクマガイソウの代用として、
鉢植え栽培されることが多いです。

主な自生地は、台湾の高原や高山などの寒冷地です。
関連種は、ホテイアツモリソウ、クマガイソウ、
アツモリソウなどがあります。

薄い緑色の扇形の葉を広げ、
縦方向にひだがついています。
大きめの唇弁が、丸みを帯びてユニークです。
草丈は25~40㎝くらいに育ちます。
地下茎は、日本原産のクマガイソウよりも短めです。
花色は、白に近いピンクです。

クマガイソウ属は、乱獲や森林開発により、
絶滅の危機から、目をを向けることはできません。
入手の手段として、特定国内種業者の指定店から購入します。

限られた環境だけで育つ、気難しい山野草です。
温暖な地域での管理は、夏越しが容易ではなく、
寒冷地での栽培にあたっても、夏の管理が重要です。
開花を心待ちにしながら大切に育む、
園芸の面白さに、感動するでしょう。


タイワンクマガイソウ育て方 栽培方法

・置き場所
3月頃の芽出しをするときのみ、日なたに置きます。
葉が開きだす頃からは、半日陰で育てます。
直射日光がとても苦手なので、
葉が焼けることがあります。

日差しが強いときは、日よけをしたり、
日陰になるような環境にします。
夏は、通気性を良くして、出来るだけ涼しくし、
株が蒸れないように、気を配ります。

・水やり
鉢土の表土が乾いたら、たっぷりの水をあたえて、
適度な湿り気のある状態にします。
生長期は、水を欲しがる傾向があるので、
少し多めにしましょう。
休眠期は、乾かし気味にします。

・肥料
タイワンクマガイソウには、花が咲き終わった時と秋に、
固形の有機質肥料を、置き肥します。

・手入れ
花がらを摘む作業と、
傷んだ葉を取り除く手入れを、
まめに行います。
環境を整えて、殺菌消毒をほどこします。

・植え付けと植え替え
芽出しの直前の、3月中旬が適期です。
腐植質が豊富な、水の通りがよい土を好みます。

用土の配合は、市販のエビネ用土に、
水ゴケとヤシ殻チップを混ぜたものにします。
あるいは、鹿沼土・赤玉土・山砂を、
それぞれ6:3:1の比率で配合したものなどや、
みじんを取り除いた小粒の赤玉土と、
腐葉土をブレンドしたものなどです。

いずれも、タイワンクマガイソウは、
中深鉢に植えましょう。

・冬越し
秋ごろからは、凍結や霜から保護して、
春を待ちます。
夏より冬の方が管理が楽ですが、
暖房の強い室内は、好ましくありません。
水やりは、回数を控えめにするのがよいでしょう。

・増やし方
株分けで増やせます。
根茎は、3節ほどついた状態で、
分けるのがよいでしょう。
3月の植え替えの時に、株分けも一緒に行います。

・病害虫
タイワンクマガイソウは、デリケートなので、
定期的に、薬剤散布をして消毒します。

kurukuru.gifPOINT!
・3月~4月初めころのみ戸外の日光に当てる
・穏やかな風が通るような涼しい環境を好む
・排水性がよい肥沃な土に植え適湿を保つ