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キバナホウチャクソウの育て方|湿度を保ち少ない肥料で栽培

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キバナホウチャクソウ、最初は上向きにつぼみがつく


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キバナホウチャクソウ、たくさん咲いて趣も深い


キバナホウチャクソウ(学名:Disporum Flavens)は、
ユリ科チゴユリ属の多年草です。
花が咲く時期は、4~5月ころです。
別名キバナアマドコロとも呼ばれています。

主な自生地は、朝鮮半島の草地や雑木林などで見られます。
関連種は、ホウチャクソウ、ナルコユリ、チゴユリ、
アマドコロ、ナワベリ、ワニグチソウ、ユキザサ、
アカバナチゴユリなどがあります。

太い茎が直立し、先がややとがった楕円形の、
肉厚な葉をつけます。
草姿は、ホウチャクソウに類似していています。
草丈は30~40㎝ほどで、数個の花が最初は上を向き、
下を向いて開花し、まとまって咲きます。
花色は、黄を中心に、白、薄い緑などもあります。

花が群がって、茎も複数出る草姿から、
とてもシャイであり趣の深い花に見えます。
つい見逃してしまいそうですが、盆栽などに植えると、
ゆったりした気持ちになれる植物です。


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キバナホウチャクソウの花のアップ


キバナホウチャクソウ育て方 栽培方法

・置き場所
3~4月は、戸外の日光が当たるところに置きます。
茎葉の生長が落ち着いたら、遮光をほどこしたり、
半日陰などの風通しのよい場所で育てます。
春と秋は、日光に当てないと、
花が付きにくくなる性質があります。
強い西日は、日除けをした方が無難です。

・水やり
キバナホウチャクソウの生育期には、
用土が乾いたころに、じゅうぶんな水をあたえます。
いつも用土が湿っぽいと、根が腐るおそれがあるので、
水やりのタイミングには気を配ります。
冬は用土の状態を見て、
やや乾き気味で管理をするとよいでしょう。

・肥料
4~9月まで、10日~2週間に1回ほど、
4000倍くらいの、ごく薄い液体肥料をあたえます。
春と秋に、置き肥をしてもかまいません。
夏は根が痛みやすいので、念のため、
肥料はあたえないようにします。

・手入れ
花がらを摘みます。
傷んだ茎葉を、取り除くなどして、
株が蒸れないようにします。

・植え付けと植え替え
ポット苗を求めたら、鉢底にネットをしいたあとに、
ゴロ土を入れます。
根鉢はくずさずに、根鉢のまわりに用土を、
いれながら植えます。
5号の中深鉢がちょうどよいでしょう。

用土は、赤玉土・鹿沼土を7:3のもの、
鹿沼土・赤玉土・腐葉土を5:3:2などがよく、
地中の通気性も、考慮した配合が適しています。

芽出し前か休眠に入る頃が、植え替えによい時期です。
植え替えは、毎年しなくてもよく、
数年ごとに、株の様子を見ながら行います。

・冬越し
キバナホウチャクソウの休眠期は、晩秋から早春までです。
日陰や軒下など、凍結が防げるような場所で管理をします。
用土を乾燥させないように、時々湿り気をあたえます。

・増やし方
春の植え替えをする時に、株分けの作業を行います。
鉢ひとつに対して、1株を植えるのがよいです。
ほふく枝を株分けするのが、比較的簡単に出来るでしょう。

他の近縁種では、根茎を切り分けて、
繁殖させるものもあります。
いずれも、新しい用土を使うようにしましょう。

kurukuru.gifPOINT!
・類似種が多く見分けがつけにくい
・春と秋には日光に当てるようにする
・適湿を保ち施肥はごく少なめがよい