キビヒトリシズカ
関連種のヒトリシズカ
キビヒトリシズカ(学名: Chloranthus Fortunei)は、
センリョウ科チャラン属の多年草です。
4~5月ころに、花の見ごろを迎えます。
別名マユハキソウなどとも呼ばれています。
主な自生地は、中国地方、四国、九州の、
山のふもとや森林内などです。
関連種は、ガビシズカ、フタリシズカ、チャラン、
ヒトリシズカなどがあります。
茎の先に穂状花序をつけ、花穂は2本つくこともあります。
葉は対生してついていて、草丈15~30㎝ほどに生長します。
花は白色をしていて、花びらを持たず、
雄しべは、ヒトリシズカよりも長いです。
華奢な花が可憐です。
山ろくに自生しているものは、ごく少なく、
保護したい山野草のひとつです。
貴重な存在なので、繁殖を試みながら育てるのも、
よいでしょう。
茎葉のみずみずしさが、さわやかな空間を作ってくれます。
■キビヒトリシズカの育て方 栽培方法
・置き場所
3月~初夏までは、日なたに置きます。
日差しが強くなりだしたら、半日陰にしましょう。
日光が強すぎると、葉焼けをするので、
50%くらいの遮光にします。
地植えのものは、落葉樹の下で、
やや湿っているところがよいです。
・水やり
キビヒトリシズカは、乾燥が苦手なので、
水を切らさないように気を配ります。
鉢土は、ややしっとりした状態をが理想的です。
・肥料
芽出しのころ、花がおわるころ、
秋にそれぞれ肥料をあたえます。
植え付け直後に、緩効性化成肥料を置き肥をします。
薄めの液肥をおよそ月に2~3回を目安に、
追肥としてあたえます。
秋はリン酸とカリが主体のものを選びましょう。
・手入れ
花がら摘みをします。
・植え替え
キビヒトリシズカは、2~3年に1回、
植え替えをしましょう。
作業の適期は、休眠している3月と10月ころです。
肥沃で水はけのよい、草花用の培養土などを用います。
古土を軽く落とし、根を整理して、
やや太めの根を残します。
中深鉢に植えるとよく育ちます。
・冬越し
凍結や霜に注意して、戸外の日陰や軒下で、
冬越します。
用土は時々湿らせるようにし、
乾燥させないように、管理をします。
・増やし方
キビヒトリシズカは、株分けとタネで増やします。
大株になったら、植え替えの時に分けるとよいです。
大きな株は、過湿や根腐れを起こしやすく、
株を元気にする目的も兼ねて、行うとよいでしょう。
タネで増やす時は、とりまきをするとよいでしょう
タネまきを終えたあとは、
春が来るまで、乾燥させないように管理します。
苗を、3~4年かけて世話をすると、立派な株に生長します。
・病害虫
過湿による根腐れ、ヨトウムシの食害に気を付けます。
ヨトウムシは、夜の活動中に捕殺するのが確実です。
POINT!
・朝日によく当てて強い日差しはさける
・水をじゅうぶんにあたえ用土の乾燥を防ぐ
・排水性がよく腐植質が豊富な用土に植え付ける