ハッカクレンのユニークな花
ハッカクレンのキノコのような新芽
ハッカクレン(学名:Podophyllum Pleianthum)は、
メギ科ポドフィルム属の多年草です。
5~6月ころに花の見ごろを迎えます。
別名ミヤオソウなどとも呼ばれています。
主な自生地は、中国、台湾の山地の、
明るい林床や草原などです。
関連種は、カワハッカクレン、ヒマラヤハッカクレン、
メイアップル、などがあります。
大きな掌状の葉をつけた茎が分枝するところに、
ぶら下がるように、花が咲きます。
草丈は、およそ30~60㎝ほどに生長し、
花色は濃い赤のほか、白もみられます。
傘の下で花が咲いているような様子が、
たいへんユニークです。
シンプルな草姿の通り、栽培も比較的やさしいです。
リビングの窓辺に、さりげなく置いても、
存在感を感じるでしょう。
ハッカクレン、傘のような葉っぱ
■ハッカクレンの育て方 栽培方法
・置き場所
3~5月は、日光がじゅうぶん当たる環境で育てます。
6月以降からは、半日陰にして葉焼けなどを予防します。
梅雨や秋雨などが、当たらないような工夫も必要です。
・水やり
鉢土の表面が乾いたころ、水をたっぷりあたえます。
・肥料
ハッカクレンには、4月初めと9月下旬ころに、
置き肥をします。
緩効性の化成肥料や、
有機質配合の固形肥料などでもよいでしょう。
・手入れ
とくにありません。
・植え付け・植え替え
作業の適期は、春彼岸と秋彼岸のころを、
目安にするとよいでしょう。
深めの鉢を用いて、水はけのよい用土に植え付けます。
用土の配合の一例として、赤玉土、鹿沼土を、
7:3の比率のものや、赤玉土、軽石砂、腐葉土を、
4:4:2などにします。
ハッカクレンは、2~3年ごとに、
植え替えをするとよいです。
・冬越し
低温による凍結に注意しながらて、
軒下などで冬越しさせます。
寒冷地では、屋内での冬越しがよいでしょう。
・増やし方
植え替えのときに、株分けをして、
増やすとよいでしょう。
根茎を3~5節ずつにし、て切り離します。
根伏せによる繁殖や、タネまきをして、
育苗しても増やせます。
・病害虫とくにありません。
POINT!
・芽出しから初夏まで日なたに置く
・雨にあてない環境で育てる
・水はけのよい用土に植え付ける