スズラン、可憐な姿
スズランのピンクもかわいい
スズラン(鈴蘭,Lily of valley)は、スズラン属の多年草です。
原産は日本とヨーロッパですが、日本に自生するスズランは、
園芸用に販売されているドイツスズランより小さめです。
ドイツスズランは寒さに強く、
丈夫で育てやすく、花の香りも強いです。
スズランの開花時期は4月~6月です。
可憐な花が印象的なスズランですが、
実はたいへん有毒な植物です。
山菜のギョウジャニンニクと外見が似ていることもあり、
中毒の事件がたびたび起こっていますので、注意が必要です。
■スズランの育て方 栽培方法
・購入ポイント
花芽を購入する場合は、乾燥していないものを選びます。
苗の場合は、葉の色つやが良く、しっかりした株にします。
・植え付け
スズランの花芽は、
購入後すぐに水につけて水揚げし、植えつけます。
水はけが良く保水性のある培養土で、
深さ3~5cmに植え付けます。
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1、
または市販の草花用培養土に、
緩効性化成肥料を3g/L混合した土を用います。
6号鉢で5~6本、
8号鉢なら10本を目安にまとめて植えると、
花が咲いたときに映えて綺麗です。
根が絡まらないように、
同じ方向に向けて植えると良いでしょう。
・置き場所
スズランはもともと山の木漏れ日の当たる、
場所などに自生しているので、
その環境に近づけると良いです。
具体的には、午前中は日当たりが良く、
午後から日陰になる風通しの良い場所が理想的です。
真夏は直射日光を避け、木陰などに移動するとよいでしょう。
霜が降りる前に軒下に移し、霜から守ります。
・水やり
土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
真夏は、涼しい時間帯を選んで、
朝夕2回水やりをするとよいでしょう。
・株分け
スズランは、花が終わると秋までに地下茎を伸ばし、
新芽をつけて越冬します。
株分けは、3年に1回くらいの割合で行います。
新芽が出る11月~3月頃に掘り上げ、
ていねいに土を落としてあげます。
花芽ごとに地下茎を10~15cmに切り分けて株分けし、
植え替えて増やしていきます。
花芽と葉芽の見分け方ですが、
花芽はやや丸みを帯びていて、葉芽はとがっています。
・施肥
植え付け時に元肥として、緩効性化成肥料を施します。
生育期の9月~10月に、液肥を月1回与えると、
株が太って翌年の花付きが良くなります。
・病虫害
スズランは丈夫なので、
特に病虫害の心配はありません。
POINT!
・5~10本くらいまとめて植えるときれい
・スズランは、置き場所に気をつけてあげる
・スズランは、有害なので子供やペットの手の届かない場所へ