スイレン、日当たりが好き
スイレン、青系統も人気
スイレン(睡蓮,学名:Nymphaea)は、ハスと似ていますが、
スイレンの葉には光沢があり、切れ込みがあるのが特徴です。
ハスは水面から高く花柄が伸び、葉は水をはじきます。
またハスの根は、いわゆるレンコン(蓮根)です。
スイレンには熱帯性種と温帯性種があり、
温帯性種の方が寒さに強いので育てやすいです。
ヒメスイレンなどの小型種が、鉢植えに適しています。
開花時期は5月~10月です。
日本に自生するスイレンは、
ヒツジグサ(未草)の1種類のみです。
白い花を午後、未の刻ごろに咲かせる事から、
その名が付いたと言われています。
■スイレンの育て方 栽培方法
・苗選び
根茎(こんけい)は、3月中旬~5月頃に購入することができます。
鉢植えは、6月~9月頃に購入できます。
そのまま水鉢に沈めるだけの鉢植えの方が育てやすいでしょう。
鉢植えは、つぼみが多いものを選びます。
・植え付け
スイレンの植え付けは、4月~5月に行います。
直径60cmの水鉢と、植え付け用の6号鉢を準備します。
粘質の荒木田土に魚粉を加えて、
よく混ぜたものを6号鉢に1/3ほど入れ、
のこりの2/3は荒木田土のみにします。
根茎は新芽の伸びる方向に余裕を持たせて、
浅植えにします。
土が水中に流れて株が浮き上がってこないように、
棒などで土をよく突き固めてから、
水を張った水鉢に静かに沈めます。
芽の先から水面まで15cm、
ヒメスイレンのような小型種なら、
10cm程度になるよう、レンガで調節します。
1鉢に1根茎が基本で、新芽によく日が当たるようにします。
密植すると葉が込み合って、
日当たりが悪くなり元気に育ちません。
生育期には次々と葉がでてきて水面を覆って、
株元へ日光が届かなくなってしまいます。
枯れて腐りかけた葉はこまめに摘み取り、
日光が水中まで当たるようにしましょう。
それでも葉が水面を覆う場合は、
適宜、葉を摘み取って水中まで日光が当たるようにします。
・置き場所
日当たりの良い場所に置きます。
水位が下がってきたら、水を足します。
水温の上昇を防ぐためにも、
水位はこまめに管理しましょう。
株が大きくなってきたら、
レンガの台を減らして水深を確保します。
水が濁ったら、新しい水に入れ替えます。
特に夏は水が傷みやすいので、注意します。
・植え替え
スイレンは生長が早く、根詰まりを起こしやすいので、
毎年新しい土で植え替えます。
植え替え時期は、4月~5月です。
・株分け
スイレンの株分けは、4月~5月に行います。
大きくなった根茎は、1芽ごとに切ります。
根を傷めないように注意し、切ったらすぐに植えつけます。
・施肥
元肥として、魚粉を混ぜ込む程度で大丈夫です。
化成肥料は水を腐りやすくするため、使用しません。
・病虫害
アブラムシがよくつきます。
水鉢に小魚などを水に放ち、
アブラムシを食べさせると発生の予防になりますが、
それでも付いてしまった時は、
薬剤の散布により魚に影響が出ないように注意します。
缶やラベルをチェックして、
「魚毒性」の表示が見られるものは、
使用しないようにしましょう。
POINT!
・温帯性種の方が寒さに強く育てやすい
・枯れて腐りかけた葉はこまめに摘み取る
・水鉢に小魚などを水に放つと害虫駆除に