ヤマボウシの花たち
ヤマボウシの実、果実酒においしい
科名:ミズキ科
形態:落葉中高木
英名:Japanese Flowering Dogwood
学名:Benthamidia japonica
原産:日本、中国、ヒマラヤほか
開花:5月中旬~6月中旬
「ヤマボウシ」と呼ばれている名前の由来は
4枚の白い花びら「総苞(そうほう)」が頭巾をかぶった法師に
よく似ていることから名付けられた説があります。
果実は9月ごろ赤く熟し、マンゴーのような甘さがあり
果実酒にも適しています。
・品種
園芸品種や近縁種が多く、ベニバナヤマボウシ、
ハナヤマボウシ、アオヤマボウシ、
葉に白い斑点が入るフィリヤマボウシなどがあります。
■ヤマボウシの育て方 栽培方法
・苗選び
ヤマボウシと名前がついた品種はいくつかあります。
品種によって花色や形などが違うので、
その品種の特徴をよく調べてから入手します。
・植え付け
厳寒期を除いた11月中旬~3月上旬に
日当たりと水はけがよい場所に植えます。
付け根を乾燥させないよう株元を
腐葉土や敷きワラで覆って、高植えにします。
・剪定
樹形は自然にまとまるので、ほうっておいても大丈夫です。
枯れた枝や伸びすぎた枝を切る最小限の作業でかまいません。
しかし場所が狭いところではコンパクトに仕立てたいので、
花が咲いた後、長い枝を数芽残して切り戻すか、
つけ根から切り落とします。
切り口から雑菌が入り、枝が枯れる場合があるので、
太い枝や幹を切った時は切り口に保護材を塗ります。
・増やし方
品種物は3月下旬ごろ接ぎ木で増やします。
1月~2月ごろ挿し穂を作り、実生2年生苗に切りつぎます。
・施肥
1月~2月と8月下旬に、油かすと骨粉を同じ量まぜたものを、
3握りほど与えます。
・病虫害
アメリカシロヒトリ、テッポウムシなどの発生に気をつけ、
成長期は殺虫・殺菌剤を定期的にまきます。
育て方のポイント!
・強い剪定は樹勢が弱くなるので、枝を抜く剪定をします。
・日当たりと水はけがよい場所に植えます。
・枝を切る場合、枝分かれしている付け根から切ります。