ピラカンサの艶やかな実
科名：バラ科
形態：常緑低木
英名：Firethorn
学名：Pyracantha angustifolia
原産：南ヨーロッパから西アジア
開花：4月中旬～5月
「ピラカンサ」と呼ばれている名前の由来は
ギリシャ語の『ピル』→「炎」、
『アカンサ』→「トゲ」からきた説があります。
直訳すると「炎のトゲ」の名前通り、樹木全体にトゲがあります。
秋に炎の様な鮮やかな赤い実や黄色、
橙色の小さな実がたわわにつき、
鳥の好物なので庭などに植え、
バードウォッチングを楽しむことも可能です。
・品種
トキワサンザシ属を総称してピラカンサと言います。
日本でよく栽培されているピラカンサは、主に３種類です。
トキワサンザジ、タチバナモドキ、カザンデリです。
ピラカンサの花も趣がある
■ピラカンサの育て方 栽培方法
・苗選び
園芸品種は数多くあり実の色、形、
性質なども多少異なるので、よく調べてから入手します。
・植え付け
ピラカンサは暖地性なので4月～5月上旬、9月～10月上旬に、
日当たりと水はけのよい土が肥えている場所が適しています。
大きな植え穴を掘り、堆肥をたくさん入れ込み高植えにします。
乾燥を防ぐために、腐葉土などでマルチングします。
・剪定
徒長枝には花芽がつかないので、つけ根から切り落とす、
あるいは数芽ほど残して短枝を出させ花芽を育てます。
枝が伸びるとトゲも大きくなり取り扱いが大変になるので、
樹形を乱す枝は早目に剪定を行います。
木が疲れるので1月までに実を摘み取ります。
・増やし方
ピラカンサは7月～8月上旬、挿し木で増やすことが可能です。
今年伸びた枝の先端を15cぐらいの長さに切り、土に挿します。
太めの枝でも根が生えるので大丈夫です。
・施肥
2月には油かすに骨粉を4割ほどまぜたものを与えます。
肥料は多く与えすぎると徒長枝が増え、
実付きが悪くなるので注意します。
・病害虫
アブラムシ、テッポウムシ、カイガラムシなどの発生に注意します。
風通しをよくするために、枯れた枝や細い枝は整理し、
定期的に殺虫剤をまいて防ぎます。
育て方のポイント！
・枝にトゲがあるので刺さらないよう注意します。
・病気には強いですが、病害虫が発生したらすぐに駆除します。
・枝が四方に広がるので、広い場所に１本植えした方が見栄えがします。